大勇者時代 〜群雄割拠する勇者たち〜

@Yuusya_akasata

プロローグ 最弱勇者ハロルド

東国王「ハロルドよ。お主を勇者と認めよう。これから先、魔王討伐を志し、そしてなんとしてでも魔王を討つのじゃ。期待しておるぞ」



ハロルド「はっ!ありがたき幸せ!必ずや魔王を倒してみせましょう!!」




謁見の間を後にする




ハロルド「さて、これからどうするか。。。 俺は現在、各国で勇者登録している勇者達の中で最も弱い。。。 普通に戦っていては到底魔王に勝つ事はできない。 ・・・とりあえず仲間を探すか。」


ハロルド「おい!そこの兵士!俺と一緒に魔王討伐しないか?」

 

兵士a「仕事がありますので・・・」


ハロルド「魔王討伐の名誉が欲しくないのか!?」


兵士a「家族がおりますので・・・」


ハロルド「魔王を倒さねばお前の家族も危険な目に遭うかもしれないんだぞ!? わかっているのか?」


兵士a「・・・(こいつ頭おかしいんか?無視しよう。)」


ハロルド「俺は勇者だ。今日勇者登録をした。」


兵士a「・・・じゃあ、勇者証明書を見せてくださいよ。」


ハロルド「今日登録したと言っているだろう!!証明書が発行されるのは明後日だ!!・・・今手元には無い。」


兵士a「・・・」


ハロルド「くそっ!!(他を当たろう)」



「魔王討伐しないか!」

 「無理っす」

「魔王討伐しないか?」 

 「あびゃびゃー!!」

「魔王討伐しようではないか!!」 

 「2億ゴールドよこせ」

「魔王討伐しませんか?」

 「アニメ見れないのは困るでござる」

「魔王討伐してくれませんか?」 

 「錆月ハ蜃気楼ノ漆黒ヲ照ラス天使ノ羽」



ハロルド「駄目だ・・・1日中片っ端から声をかけたが誰もまともに取り合わない。」



???「なんだ?てめえハロルドじゃねえか。こんなところで何してんだよ?」





ハロルド「お前は・・・ゴリラか。スラム出身のゴロツキ勇者が俺に何か用か?」


ゴ・リラ「昔の話はやめろ。ギャングからはもう足洗ったんだ。むし返すんじゃねえよ!!」

     

ハロルド「それはすまなかった。だがお前はギャングの追っ手から逃れるために後ろ盾を得ようとして勇者登録したんだろう?そう簡単に縁は切れまい。」


ゴ・リラ「違う。俺は純粋に魔王討伐をするために勇者になった。妄想で話すのはやめろ。」


ハロルド「本当にそうか?まあいい。そろそろ俺は帰る。じゃあな。」


ゴ・リラ「待てよ!てめえ、聞くところによると勇者登録試験を受けたらしいじゃねえか。どうなったんだ?」


ハロルド「まさに今日、俺は勇者になった。だが仲間が見つからない。まあ勇者になって1日目だから、焦っても仕方がないがな。


ゴ・リラ「そうか。じゃあこれから同業者だな!ちなみに俺には仲間がいるぜ!活きの良い奴らがよ!!」


     

ゴ・リラ『お前らぁぁぁぁぁぁ 集合だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』



ハロルド「近所迷惑だ・・・」


ゴロツキ男「うっす! ゴリラ! 呼んだか?」

ゴロツキ女「あんた・・・うるさいから街中で叫ぶなっていつも言ってるだろう!!」


ゴ・リラ「こいつら一応、俺の舎弟なんだが。。見ての通り言葉遣いがなってねぇ。全く、可愛くねえ奴らだよ!!はっはっは!!!」


ゴロツキ女「笑ってんじゃないよ!とにかく街ん中で叫ぶのはやめな!!」


ゴ・リラ「良いじゃねえか。声がでけえのは健康の証だ!はっはっは!!」


ゴロツキ女 (ブチッ)  ドゲシッ!!!


ゴ・リラ「痛えな!! 上等だ!ぶっ殺してやるよ!! 」 ドゲシッ!!


ゴロツキ男「いいぞいいぞー やれやれー!! あ、兄さん、どちらが勝つか賭けますか?」


ハロルド「いや、いい。(帰ろう)」



ボコスカボコスカ イテェナ ボコボコボコスカ コロシテヤル!

ボッコボッコ コノオレニカテルトオノッテイルノカ! フルボッコ イテェ 

ボコボコ ス、ストップ! ボコボコ ヤメテクレ ボッコボコ ユルシテクレ!

ボコボコ



ゴ・リラ「スイマセンデシタorz」


ゴロツキ女「あたいに勝とうなんざ思わない事だね。・・・ほら、血ぃふいてやるよ。こっちに来な。」


ゴ・リラ「・・・」


ゴロツキ男(やれやれ)










ハロルド「とりあえず、東の国の住人全員に声をかけよう。」




1週間後



ハロルド「何人か協力者を募ることに成功した。」



浮浪者「金・・・飯・・・」


廃業した武器屋「魔王を倒してまたひとやま当ててやる!そしたらまた家族で・・・」


勇敢な青年「世界が俺を呼んでいる!!」


村人「なんか面白そうなんで」


気弱な村人「魔王討伐に参加した経験が就活にいきると思いました!」


論客「それってあなたの考えですよね。」


猫「ニャアァ」


金魚屋「金魚が売れなくて・・・」



ハロルド(す、少なくとも、俺1人よりはマシだろう。)

     

ハロルド「では諸君!これから魔王討伐の旅に出る。

     

    『準備は良いか!?』



皆「おう!!!!!!!」



◆かくして、勇者ハロルドの冒険?は幕を開けたのであった。◆







ーーーーー大勇者時代ーーーーー


 〜群雄割拠する勇者たち〜



てれれれ〜♪ ちゃらりら〜♪ (オープニング)

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