山影(やまかげ)に歩みを添えて
朝のしじまを ひとつ越えるたび
胸の奥で まだ名づけられぬ想いが
木の葉のうらに揺れていた記憶を
そっと呼び起こしては 透きとおる
雲はゆっくりと 稜線を撫でて
道なき道を 道にしてゆく
足裏から沁みこむ 静かな温度
それは言葉になる前の祈り
なぜ人は山に登るのか
問いのかわりに 風が返事する
「ここでは 誰も飾らなくていい」と
やがて頂に触れた光が
まだ誰のものでもない朝を
ひとしずく 私に分けてくれる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます