情熱の行方
休日の図書館
有名メーカーTシャツを着た女の子たちが
試験が近いのか
わちゃわちゃと勉強をしている
おそらく街のバドミントンクラブ
午後から練習なのかもしれない
街のクラブチーム
全国でもトップレベル
彼女たちの努力も想像を絶するが
やはり、指導者の力は大きい
かつて青春だった部活はもうない
働き方が、先生にも大きな波となって押し寄せた
友人の教師は語った
「チャンスをなくす子どもたちが出なければいいが…」
私の働き方も世間から見れば異常だった
でも、使命感に燃えていた
そして、私にも荒波は押し寄せた
特異な私の行動は
手を変え、品を変え、
あら探しを産み出しだしていった
私はすべてを失った
自由はあるが、これからは見えない
ある芸人さんが言った言葉がうずまく
「私たちは何も奪わないから、
私たちから何も奪わないでくれ」
少女たちは、一緒に図書館を後にした
真っ赤なTシャツが輝いて見えた
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