第29話 グァム大空襲・・壊滅ス・・

野中大佐率いる鬼竜部隊は銀翼を煌めかせ、蒼空を往く!!

主翼下面には初値美玖の愛らしい片目を瞑るシールが張られ、

迎撃に来る敵戦闘機が躊躇すると言う。

そして・・。


「撃てない・・。」と諦めるのだ。


他の隊員も色んな萌え絵をシールで張り、銀翼を更に煌めかせている。

米軍美術隊も敵のノーズアートを見て、現代の米軍では書けないと嘆く。


ヲイヲイ、戦争してるんでしょ??と突っ込まないでね。


地上では鬼竜軍団の大空襲で火の海となるが、戦闘隊は鬼竜部隊に見とれていた。


そこへ・・・。


「隊長~~~!!」


敵のP51Aの隊長機に震電戦闘機が音の壁を破り、一瞬でバラバラとなる。


「ッシャ~~!!P51撃墜!!」


酸素マスクの中のマイクに岩本の叫びが入る。

彼のノーズマークはクールな美少女のシールだったと、

撃墜された機の列機パイロットは語る。


「礼たん、見ててくれたか!!」


主翼を靡かせ、岩本は次のカモを求めて蒼空に駆け上る。


震電部隊は空母やサイパンから続々と侵入し、グァムは瞬く間に廃墟と化ス。


逃げ延びたP51Aのパイロットも降りる滑走路を破壊され、逃げ場を無くしてしまい、海上に不時着するしか無かった。

陸に上がれば兵舎は木っ端みじん。


負けた・・・のか・・・。


海岸でズブ濡れのまま、燃え盛る基地を眺める彼等だったが・・。


ズゴォ~~~ンズゴォ~~ン!!


重巡洋艦艦隊が事前艦砲射撃を始めてしまい、急造の塹壕に逃げたが、

次々に撃ち込まれる砲撃に昇天するばかりとなった。


「SOSSOS!!!こちらグァム基地。JAPの艦隊が・・。」


ハワイ太平洋艦隊総司令部に無電を放つ途中で被弾し、司令部も緊急事態を察する。


だが艦隊壊滅で出せる戦力も枯渇。


数時間程射撃が続くと基地は静まり返る。

グァムの住民とは区画が違うので彼等には被害は無い。


しかし基地はパイロット、基地隊、陸軍部隊を含み壊滅。

海兵隊が上陸前に彩雲で偵察するが一発の反撃も無し。


壊滅したと判断し、海兵隊が上陸。

元陸軍の栗林中将が指揮を執り、グァムの占領を行う。


在グァム基地の生存者は手足が喪失し、意識不明だった連中のみ。


栗林海兵隊は遺体を集め、氏名タグの付いてる遺体は焼却後、一緒に埋葬。


「元帥、空襲と艦砲射撃のみでグァムは占領完了です。」


山本の報告を聞き、ウム・・と一言のみ。


艦隊無き現在、太平洋は我が帝國の庭。


グァムを抑え、次は・・・。


後書き


グァム戦は呆気なく終わりました。

狭い島ですし、艦隊も補給も無ければ勝てないですよね。(;^ω^)

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