第二章 施設の秘密

第7話 施設にこんなところが?!

(あらすじ)

お互いに初戦を突破した、田中と木村。


木村からの提案で、そこにあったラーメン屋に入る。


そしてそこには、対戦相手の森嶋の姿があった。


少し気まずいながらも、田中と木村は醤油ラーメンを食べ終えて店を出た。


何気ない会話をしながら、田中と木村は帰路につく。



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そういう風に他愛もない会話をしていると、あっという間に僕らの施設についた。


「よぉーっし、帰ってきたな。」


みんながおそらく待っているだろう。


そうして僕らは施設に入る。


「「「初戦突破!おめでとう!!」」」


パン!パンパン!


クラッカーの音が鳴り響く。


「おぉーみんな!ありがと~!」

「ありがとうな、三人とも!」


施設で僕らと仲がいい三人。


小川拓斗おがわたくと荒井司あらいつかさ三浦学みうらまなぶだ。


こいつらは、今日の朝に消しゴムバトルの朝練があったから、僕らの試合にこれなかったのだ。


「結構危なかったな、TNK?」


その名前で呼ばないでくれ。小川。


「な!めちゃ危なかったやん?残り一ストックだったよね?」

「でも、木村は危なげなかったよね~」


荒井と三浦が口々に言う。


「僕の相手、前回大会のベスト4だよ?そりゃ苦戦するにきまってるでしょ!」


なめられているみたいでいやだから、ちょっとだけ言い返した。


「まぁまぁ...二人とも試合で疲れてるだろうし、ひとまず部屋に行って寝たらどう?」


施設の先生である、三上結愛みかみゆあが助け舟を出してくれた。


「じゃぁ、いったん寝てきますね。」


僕はそそくさとその場を立ち去った。


自分の部屋へ戻って、少し考える。


今日は何か、めちゃくちゃ疲れた気がする。


ラーメンを食べた時も気まずかったし、試合もかなり危なかった。


早く寝てしまおう。


そう思って、僕はねむりについた。



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「ん?」


ふと目が覚めた。


辺りはまだ暗く、手元の時計を見ると、まだ午前の3時だった。


自室の外からは、トン、トン、トン、と足音が鳴っている。


少し気になり、体を起こして扉を開け、廊下に出てみる。


誰かが廊下を歩いていて、後姿が見えた。


だれだ?アイツ??


まったく見たことがない後姿...いや、どこかでみたことがあるような...


そう思いながらも、僕は足を進める。


すると、そいつが廊下の端につき、 何かを操作している...?


俺は急いで、隣部屋に入って木村を起こした。


「んにゃ? なんでこんな時間に...?」


木村はものすごく寝起きだったが、僕が口の前に人差し指を立て、察してくれた。


(なんでこんな時間に起こしてくるんだよ!)

(廊下の奥のアイツを見ろ...)


そういって僕はアイツを指さす。


(おい田中、アイツ誰なんだ?)

(知らないから起こしたんだよ)


そういいつつ、僕らはアイツに近づく。


アイツが、何か操作を済ませたのか、廊下の壁が開いた。


(え?廊下の壁って開くものなの???)


田中が驚きのあまり、腰を抜かしそうだった。


しばらくすると、開いた扉が閉まり始める


「おい!木村!走るぞ!!」


少し木村は困惑しながらも、走る。


廊下には扉のきしむ音と、僕らの走る音が鳴り響いた。


ガシャン!


扉が勢いよく閉まった。


「「はぁ、はぁ、はぁ、」」


お互いに息を切らした。


何とか、扉の内側に入ることができた。


「誰??」


前から、さっき扉を開けるアイツが声をかけてきた。


「「あっ!」」


二人同時に声をあげてしまった。


目の前にいたのは、ほかでもない。


森嶋雛木だったのだ。



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(あとがき)

こんにちは月巻きです


ここで補足説明をば。


()←このかっこ内であらわされている会話は、ヒソヒソ話です。


「「あっ!」」←この最後辺りにある表現は、田中と木村が同時に声をあげているということです。


以上が補足説明です。


私はホヨバゲーをたしなんでいるのですが、ホヨバゲーが配信停止するっていう噂が...


ほんっとうに怖いです。

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