8日目 究極奥義“白白蘭”!!


 チューバイ姉さんを起点に、ステンレスくん、スズランが力をあわせて繰り出す究極の合体技──それが“白白蘭”。

 三人のシナジーが絶妙に噛み合って実現した、対単体攻撃に特化したコンボであります。


 ちなみに“白・白・蘭”とは、チューバイ(仇白)、ステンレス(白鉄)、スズラン(鈴蘭)、それぞれのオペレーターの名前を取って名付けられたもの。


 一度“白白蘭”が発動すれば、誰であろうと逃れることはできません。敵のHPバーが言葉通り、みるみるうちに溶けていくのです。見ていると頭の中もとろけるくらいとても気持ちが良い。


 な・の・で・す・が~、所詮はお遊びの範疇……らしいです。


 まず、第一の問題。“コスト”が重すぎる。

 味方を戦場に配置するためには、時間経過とともに溜まるポイント、“コスト”を消費する必要があります。

 この3人を出撃させる場合、コストの捻出が一苦労で、戦線の立ち上がりが遅れてしまいます。


 問題その二、そもそもこの3人を配置するくらいなら、同じコスト消費量でもっと強力な味方を配置できます。そちらのほうが効率が良いし、なんならダメージも簡単に叩き出せます。


 つまり“白白蘭”は、手間や労力に見合わないから、あえて狙うコンボではないということだそうです……。


 これだから評論家気取りのお馬鹿さんは嫌なのです!


 そもそも、なぜ他のオペレーターと比較する必要があるのか?

 勝負に勝つことよりも大切なものがあるでしょう! ロマンですよ! ロ・マ・ン!!


 好きなキャラたちを最高のステージで輝かせることに最大の意義があるというのに!


 確かに効率が悪い……という意見は納得します。ですが、“お互いを立たせる”という観点から言えば、“白白蘭”は完全無欠の友情コンボです!


 そもそもアークナイツに限らず、ほかのゲーム作品でも“効率”とか“最強”ってワードに敏感になって、それ以外を許容しない雰囲気、最近多くありませんか?

 SNSで情報が普及しやすくなった弊害なのかなあと思います。

 自分はそれが苦手です……。“最強”を目指して工夫や努力を重ねたり、“過程を楽しむ”のは好きなのですが、“最強に至ったという結果”自体には興味がないのです。


 もう少し寛容な世の中になって欲しい。これは心からの願望です……。


 自分はむかしから誰かと競うことが苦手です。そういう環境だと委縮して、なんだか自分が自分じゃないような感覚に陥ってしまうのです。


 だから、時には心のままに従うという選択も大事なのかなぁと思う今日この頃。隣と競うのではなく、自身の内面を育むのです。

 これは腑抜けですか? それとも軟弱者の言い訳ですか? 自分にはわかりません……。


 ただひとつ、はっきりとわかるのは、“白白蘭”は最高で最強!! それだけです。

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