前のエピソード――3日目　失敗や悔しさはバネになるの？

　星6、前衛──領主、チューバイの魅力を語る回。

　性能をひと言であらわすのなら優等生。

　バインドや足止めを付与して、遠距離から敵を牽制し、術ダメージと圧倒的手数で殲滅するキャラ。

　領主という職分は、前衛でありながら遠距離攻撃が可能で対空迎撃もお手のもの。しかも彼女の場合は、物理ダメージよりも優秀な術ダメージまで与えられると、至れり尽くせりな性能をしています。

　素質で、“バインド”か“足止め”状態にある敵に対しては、追加で攻撃力の一定割合の術ダメージを与えられるのに加え、なんと自前で“バインド”まで付与できてしまいます！

　“バインド”とは、敵の移動を封じる状態異常の一種です。

　敵が防衛ラインを越えたら敗北というタワーディフェンスの性質上、敵は移動を封じられた時点で敗北が確定しているのです。

　これは、もう弱いはずがありません！

　芯の通った力強い眼差しと、お御足のラインがふつくしい……。さらに声も良い。つまり最強！　ぶっ壊れ！　環境！

　と、思ったんですが、評価は人によって大きくわかれています。

　まずいちばんの問題点が、ダメージ量のブレが大きいということ。これが結構致命的です。

　先述した、攻撃対象がバインドか足止め時追加攻撃してくれる素質、これが彼女の火力に直結しているのです。

　そして、自前でバインドを付与できると言いましたが、発動確率はたったの“20%”と頼りない……。なので、彼女単騎では思うようにダメージを伸ばせないのです。

　そもそもバインドという状態異常は、封じられるのは移動だけで、普通に反撃してきます。しかも、“スタン”や“凍結”などのべつの状態異常なら、相手の行動全般(移動、攻撃含む)を封じられるので、はっきり言ってバインドはそれらの下位互換でしかありません。

　さらにさらに追い討ちをかけるように、同じの職分には銀灰（シルバーアッシュ）やソーンズといった強力なオペレーターがすでに存在しています。

　切り札のスキル3で比較すると、銀灰には、攻撃範囲で大幅に劣り、同時攻撃可能数も6と3で倍の差をつけられ、単発火力も劣ります。

　一方でソーンズは、チューバイに爆発力でこそ劣りますが、スキルさえ発動したら永続するので、安定感が段違いです。

　またチューバイは遠距離攻撃可能と言ってもスキル未発動時は非力なので、スキル3をむやみに発動すれば、終了後は大きな隙をさらしてしまいます。

　しかし、それは“単騎”で運用したときに限っての話。なら、相性の良いほかのオペレーターたちと連係をした場合なら……？

　そうです。チューバイは連係によって真価を発揮するタイプのオペレーターなのです！

　例えばバインドや足止めを常時敵に付与できる味方の攻撃範囲に、チューバイが攻撃を仕掛ければ素質による追加ダメージは必ず発動するという寸法です。

　攻撃回数が多いほど恩恵を得られるので、手数でダメージを稼ぐという彼女のコンセプトとも噛み合っていますね。

　次に、攻撃速度上昇との相性も抜群です。

　まずはスキル1、数回攻撃するごとに、敵一体を確定で数秒間バインドしつつ、遅れて範囲術ダメージの爆発を起こして周囲の敵も巻き込むというシンプルなもの。

　このスキルじつは凶悪な性能で、場合によっては後述のスキルより強いです。

　簡単に説明すると、攻撃速度が上昇すればスキル発動の間隔が短くなる。スキル発動間隔が短くなれば、バインドの拘束時間が切れるより先に、バインドを付与(延長)できるので、敵は絶対にその場から動けなくなるのです！

　そして切り札のスキル3、こちらは攻撃をするごとに攻撃速度が(通常時のほぼ倍になるまで)少しずつ加速していくという性質上、早くトップスピードに到達すれば、そのぶん火力が伸びます。なので、外部から攻撃速度上昇のバフを付与すれば、火力の大幅向上も見込めるのです。あと、素質のバインド付与の施行回数も稼げます。

　もちろん攻撃速度の上昇に加え、ほかの味方がバインドと足止めを付与すれば、チューバイ姉さんは向かうところ敵なしです！

　さらにさらに喜ばしいことに、ボスや一部の強敵は、スタンや凍結の耐性を持っています。一方でバインドや足止めは、意外と耐性持ちが少ないので、相手によってパフォーマンスが左右されにくいのも加点ポイントです！

　いかがでしたか？　チューバイ姉さんの魅力は伝えられたでしょうか？

　運用コンセプトが明確化されていて、強みと弱みがわかりやすく、条件さえ整えられれば無類の強さを発揮するタイプのオペレーターです。

　新キャラが実装されるたびに、チューバイ姉さんとのシナジーを考える時間はすごく楽しいので、よかったら育成してみてはいかがでしょう？