第2章:出会いのリズム、始まりのバトン

陸上部の練習場。目の前には3人の先輩。


「遙のスプリント、データで解析したら面白いよ」


結衣がノートを開く。冷静な声、正確な視線。


「完璧なバトンパス、やってみない?」


雪乃が繊細な指先でバトンを回す。


「怪我持ちだけど、負けないよ」


奈緒が肩を押さえて笑う。しなやかな動き。


遙はバトンを握る。冷たい感触がサッカー時代の孤立を思い出させた。


和子コーチが叫ぶ。


「君たちの走りは、響き合うよ!」


初練習のリレー。バトンは滑り、呼吸も合わない。それでも4人の鼓動が少しずつ重なっていく。


桜が散り、春風が吹く。

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