4.



 すると焚き火の輪の中で、一人の騎士が興味津々で話しかけてきた。



「なあ、アンナ…だっけ?あんた、修行の旅の娘なんだろ?」

「しゅ、修行?」

「マックス団長が言ってたぜ。

旅の途中でいろんな知識を学んできたって。だから動物や病のことも知ってるんだろ?」

「え、ええと……」

「軍に協力するという条件で拘束を解いたって」



 え。私そういう設定になったんですか?

 離れてったマッシーを見るけど、なんか目をそらしてる。



「それでさ。頭、打っちゃったんだって?」

「あ、ああ……なんかそうみたい」

「だから、『よくバカな発言するけど大目に見てやれ』って。

それは生まれつきなのかもしれないけどって。災難だったな」

「・・・」



 前言撤回。

 やっぱないわ、あの脳筋ッ!







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