【生成AI】最弱スキル【ゴミ拾い】だけど最強無双!?~捨てられた俺が神スキルでざまぁするまで~

すくらった

第1話 『最弱スキル【ゴミ拾い】だけど最強無双!?』

 俺の名前はカイ。十六歳。

 つい昨日まで、勇者パーティーの一員だった。


 だが今は、泥だらけの地面に転がっている。

 頭にこびりついた土の匂いが、惨めさをいっそう際立たせていた。


「お前のスキル【ゴミ拾い】なんて、戦闘の役に立たないんだよ!」

 リーダーのライオネルが吐き捨てるように言った。

 炎の剣を肩に担ぎ、まるで世界の中心にでも立っているような顔で。


 後ろでは、聖女ミリアが目を伏せていた。

「ごめんなさい、カイ……でも、私たちは魔王を倒すためのチームなの。弱い人を守っている余裕なんてないの」

 その言葉は、やさしいようでいて刃のように冷たかった。


 俺は何も言えず、ただ笑ってみせた。

「そうか。……わかった。俺は出ていくよ」


 笑って、歩き出して、背を向けた。

 でもその瞬間、胸の奥で何かがひび割れる音がした。

 ――俺の存在なんて、最初からゴミだったんだ。



 森の中を、ひとりで歩いた。

 昼なのに薄暗く、木々の隙間から冷たい風が吹き込んでくる。

 靴底がすり切れ、足も痛い。

 腹が鳴った。

 地面に落ちていた果実を拾ってかじる。すっぱい。


「はは……俺のスキル、ゴミ拾いか」

 情けない声がこぼれた。

 拾うだけのスキル。戦えない。何も守れない。

 役に立たない。だから捨てられた。


 その時――。


 頭の中に、金属音のような響きがした。


《スキル【ゴミ拾い】が進化条件を満たしました》


「……え?」

 思わず声が漏れた。


《スキルが【神遺物収集(ゴッド・スカベンジャー)】に進化しました》


「な、なんだって……!?」


 足元の枯葉の中で、何かが光った。

 拾い上げると、それは錆びついた指輪――のはずが、瞬く間に黄金に輝き、宝石が浮かび上がった。


「こ、これ……!?」


《拾得物:神の破片。能力:周囲の魔力を吸収し、保持者のステータスを永続上昇させます》


 ピコン、ピコンと音が鳴る。

 俺の視界に数字が浮かぶ。

 HP:∞/MP:∞/攻撃力:9999/防御力:9999


 なにこれ、ゲーム?

 いや、現実だ。指輪が確かに光っている。

 ――もしかして、俺、チート化した?


 地面の石ころを拾う。

 すると、石が淡い光を放ち、形を変えた。

 木の枝のような杖――いや、「創世の杖」と呼ばれるような、神話級の存在感があった。


「……まさか、こんなことで……」


 笑いがこみあげてくる。

 馬鹿みたいに拾って、馬鹿みたいに追放されて、

 その“拾う”が、今になって世界最強になってる。


「ははっ……俺、最強かもしれない」



 そのとき、空が震えた。

 風が巻き、森の奥から黒い影が飛び出してくる。


「グォオオオオオオオ!」


 ――ドラゴンだった。

 全身を黒い鱗で覆い、目は血のように赤い。

 かつてのライオネルたちでも苦戦したという上級魔獣だ。


 だけど、不思議と怖くなかった。

 俺は足元の小石を拾い、軽く投げた。


 小石が光り、轟音が鳴った。

 次の瞬間、ドラゴンは塵になって消えていた。


「……は?」


 何が起きたのかわからない。

 でも確かに、倒していた。

 あの伝説級の魔獣を。


 そのときだった。

 空から、光の粒が舞い降りた。

 柔らかな光に包まれ、誰かの声が聞こえる。


「――助けてくれて、ありがとう」


 目の前に現れたのは、金髪の少女だった。

 腰まで届くツインテールが揺れ、白いドレスが光を反射している。

 背には、薄い羽のようなものが見えた。


「あなたが……私を、救ってくれたのですね」


「え、いや、別に……」


 彼女はふわりと微笑んだ。

「私はティアナ。天界の加護を司る女神です。

 あなたの力の波動を感じ、目覚めてしまいました」


「女神……?」


 冗談のような単語に、返す言葉を失う。


「あなたのスキル……【神遺物収集】。

 それは、本来、神だけが扱える力。

 どうして人間がそれを……?」


 ティアナは首をかしげた。

 それから、少し恥ずかしそうに目を伏せる。


「でも……不思議。あなたの前に立つと、胸の奥が温かくなるのです」


「え? あ、いや……」


 彼女はそっと両手を胸の前で組み、微笑んだ。

「……その、なぜかわかりませんが――」


 頬をほんのり赤く染め、彼女は言った。


「なんだか、あなたのことを、“ご主人様”と呼ばなくてはならない気がします」


 その言葉に、俺は完全に固まった。

 森の中に風が吹き抜け、光が揺れた。

 ただ一つだけ、理解できた。


 ――これは、とんでもないことが始まる。

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