男性向けラブコメに使えるテンプレ
三章の深堀り2
ゲーム内転生系分岐をベースに、アニメ化ラブコメを分析してみました。
分析にあたって、主人公像とヒロイン像、二人はなぜ共に居る?と言う視点が加わっていますなので8段階の組み合わせになります。
【前書き】
私が好きなアニメ化ラブコメ合計10作品を分析した結果です。
該当部の目安となる話数もあるので、非常にシステマティックに10万文字程度の創作を可能にします。
前提知識としてアルファベットを組み合わせれば、コテコテ王道の組み合わせになります。
【第一段階】物語の基本設計
1-1.主人公の選択:どのタイプか?
A:クールな合理主義者
特徴:人間関係を自分と何処か縁遠いモノとして捉え、常に最適解を求める。他人の感情に鈍感、あるいは意図的に無視する。皮肉屋で、人間不信の傾向がある。
問題解決スタイル:論理的な分析、最小限の労力で最大効果を狙う効率的な戦略。人間心理の矛盾やシステムの欠陥を突く。
B:意図せざる救世主
特徴:本来は平穏を望む「小市民」だが、お人好しな性格と、類まれなる問題解決能力(高スペック)故に、ヒロインの困難な状況に巻き込まれていく。
問題解決スタイル:「仕方なく」助けるうちに、その過程でヒロインとの間に特別な「共犯関係」や「貸し借り」が生まれ、関係が深化する。
C:慈愛に満ちた世話焼き
特徴:ヒロインの公的な仮面(完璧超人、孤高の令嬢など)と、プライベートな素顔(甘えん坊、生活能力ゼロなど)のギャップに惹かれ、それを「自分が支えなければ」という庇護欲を原動力とする。
問題解決スタイル:ヒロインの弱点を物理的・精神的にサポートし、彼女が最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整える「ハイスペックなサポーター」。
1-2.メインヒロインの選択:どの「仮面」を被っているか?
A:孤高の完璧超人(あるいは、気丈に振る舞う人気者)
該当作:
仮面の理由:高すぎる能力とプライドや、失恋の痛みなどを隠すため、周囲に理解されず孤立したり、気丈に振る舞ったりしている。他人に弱みを見せられない。
主人公への依存:唯一、自分の能力や苦悩・弱さを理解し、対等に渡り合える主人公に精神的に依存していく。
B:庇護されるお嬢様(あるいは、特定の個人の前でだけ素顔を見せるヒロイン)
該当作:
仮面の理由:周囲からの「完璧」という期待や、「クラス上位カースト」という役割に応え続けることに疲れ、主人公の前でだけ素の自分(オタク趣味、甘えなど)を解放する。
主人公への依存:生活能力の欠如や、素の自分を曝け出せる唯一の相手として主人公に依存し、共生関係が始まり、やがて恋愛感情へと発展する。
C:元カノ/(義)妹
仮面の理由:過去の恋愛関係や、新たに生まれた家族関係という「気まずさ」から、互いに素直になれない。
主人公への依存:一つ屋根の下や同じ教室・グループという物理的な距離の近さから、否応なく互いの生活や問題に関わらざるを得なくなり、関係が再構築される。
1-3.関係性のトリガー:二人はなぜ「共犯」になるのか?
A:秘密の共有
例:「主人公だけがヒロインの弱点や秘密(例:デレ、生活能力のなさ、オタク趣味、失恋の現場)を知ってしまう」
展開:秘密を守るという共通の目的が、二人だけの特別な絆を生む。
B:偽りの契約
例:「互いの利益(例:面倒な見合いを避ける、家族に波風を立てない)のために『偽の恋人』契約や『ルール』を結ぶ」
展開:契約というドライな関係性が、予期せぬイベントや感情の発生により、本物の恋愛へと変化していく過程を描く。
C:共通の課題
例:「部活動」「生徒会活動」「人生相談」など、特定の目標に向かって協力せざるを得ない状況。
展開:次々と発生する問題を「二人で」解決していくプロセスが、そのまま二人の関係性の深化に直結する。
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【第二段階】物語の構造(5段階モデル)
step1:導入(セットアップ)
目的:主人公とヒロインの出会いと、二人が「共犯関係」を結ぶまでをスピーディーに描く。
イベント例:主人公の紹介、ヒロインとの出会い、関係性のトリガー発動。
A:秘密の共有型
「外部には隠している『素顔・過去・弱み』を二人だけの秘密として共有し、その隠蔽や維持を目的とした【契約・役割】を結ぶことで、公的な関係(他人・兄妹・犬猿)とは真逆の『親密な共犯関係』を構築するパターン」
読者の共感ポイント:二人だけの秘密基地のようなワクワク感
この型の構成要素
1.秘匿事項の露呈: 世間体やキャラ付けのために隠していた「オタク趣味」「失恋」「元恋人」「家庭の事情」などを、偶然(あるいは不本意に)相手に知られる。
2.特別ルールの締結: 秘密を守る、あるいは互いの利益を守るために、「人生相談」「偽装婚約」「秘密の友達」といった、二人だけの独自のルールや契約を交わす。
3.二重構造の発生: 「クラスでの表の顔」と「二人きりの裏の顔」というギャップ(二重生活)が生じ、それが読者にとっての背徳感や特別感(糖度)に繋がる。
B:高嶺の花型(非対称な秘密・期待の提示)
「衆人環視の『完璧な美少女』が、特定の一人にだけ無防備な素顔を晒すが、本人は『相手には伝わっていない』と誤認している。この情報の非対称性により、主人公(と読者)だけが優越的・独占的な観測者となるパターン」
読者の共感ポイント:完璧な美少女を「攻略」している独占感
この型の構成要素
1.絶対的格差: 誰もが羨む「高嶺の花」と、それを傍観する「平凡な主人公」という、社会的ステータスの明確な差。
2.一方的な開示: ヒロインが「伝わらないはずの方法(外国語・独り言・匿名等)」で本音や好意を漏らす。
3.秘密の特等席: 主人公がその本音を実は理解しているという「非対称な秘密」により、表向きの距離感とは裏腹な、精神的優位性を伴う親密さが生まれる。
C:不本意な契約・状況
「外的強制や自己防衛のために『深入りしない・期待しない』といった否定的なルールを合意形成するが、その【契約】を守ること自体が二人の接点となり、皮肉にも関係を固定化・深化させていくパターン」
読者の共感ポイント:否定から始まる関係が崩れていくじれったさ
この型の構成要素
1.拒絶からのスタート: 「強制的な入部」「打算的な同居」「期待の放棄」など、恋愛感情とは真逆の動機で関係が始まる。
2.免罪符としての契約: 「仕事だから」「兄妹だから」「期待しない約束だから」という契約が、傷つきたくない二人が関わりを持つための「言い訳(免罪符)」として機能する。
3.パラドックス(逆説): 距離を置くためのルールが、結果として二人を「特別で唯一無二のパートナー」へと変質させていく過程を楽しむ。
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step2:状況展開(ゲームの開始)
目的:主人公がヒロインの問題解決に本格的に介入し、二人の「共犯関係」が日常化していく様子を描く。
イベント例:小さな問題解決の連続、関係性の深化、新たなサブキャラクターの登場。
A:問題解決と関係深化型
「一方が抱える『欠落(孤独・技術不足・過去のトラウマ)』に対し、もう一方が協力者や助言者として介入し、共通の目的を達成する過程で、契約上の関係を『唯一無二の信頼関係』へと昇華させるパターン」
深化のきっかけ:課題のクリア
読者の快感ポイント:「二人なら乗り越えられる」という全能感
核となる要素: 具体的課題(オタク友達作り、執筆、過去の清算)の共有と、その解決による「精神的な貸し借り」の解消。
B:居場所・相互関係型
「世間体から解放される『二人だけの居場所』を確保し、生活の世話や趣味の共有といった日常の反復を通じて、公的な関係(同級生等)を『依存・安らぎの共生関係』へと塗り替えていくパターン」
深化のきっかけ:日常の共有
読者の快感ポイント:「自分にだけ心を開いている」という独占感
核となる要素: 胃袋の掌握(手料理)、パーソナルスペースへの招待、学校では見せない「素顔」の常態化。
C:傍観者からの介入型
「関わりを避けていたはずの主人公が、特定グループの『傷(敗北・孤立)』の目撃者となることで、期せずしてコミュニティの中心や支えとなってしまい、擬似的な居場所を形成していくパターン」
深化のきっかけ:傷への同調
読者の快感ポイント:「放っておけない」が集まるコミュニティ感
核となる要素: 主人公の意図しない「引き寄せ」、敗北者やはぐれ者同士の連帯、寄り添いによる緩やかな救済。
D:歪んだ合理性の実行型
「世間の常識や感情論では解決できない問題を、独自の美学や冷徹な論理(歪んだ合理性)を用いて攻略し、その特異な価値観に触れた相手が、主人公にのみ『理解者』としての道を見出すパターン」
深化のきっかけ:価値観の衝突
読者の快感ポイント:「自分だけが彼を分かっている」という選民意識
核となる要素: 従来の解決策の否定、本質の看破、周囲からは理解されにくい「残酷で優しい」解決手法。
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step3:転換点(ミッドポイント)
目的:これまで順調だった二人の関係を揺るがす、大きな外的・内的問題が発生する。
イベント例:「仮面」の限界、主人公の無力感、すれ違いと葛藤。
A:課題の発生と主人公の固辞/葛藤型
「平穏を望む主人公が、自身の『過去のトラウマ』や『価値観』に抵触する難題を突きつけられ、介入か静観かの板挟みで激しく葛藤する。最終的に自分の殻を破り、ヒロインのために『一線を越える』決断を描くパターン」
主人公の動き:内面との対峙
読者が味わうカタルシス:臆病だった主人公が「立ち上がる瞬間」
核となる要素: 過去の失敗(トラウマ)、信念の衝突、現状維持への執着とそれを上回るヒロインへの情愛。
B:関係性の再定義と危機型
「初期に結んだ『契約(他人・兄妹・隣人)』という防波堤が、予期せぬ外部介入や暴走によって決壊する。偽りの関係を維持できなくなった二人が、痛みを伴いながらも『真実の関係』へと踏み出す転換点となるパターン」
主人公の動き:境界線の突破
読者が味わうカタルシス:嘘の関係が「本物の絆」に変わる瞬間
核となる要素: 第三者の介入(家族・恋敵)、自己破壊的な提案、名前呼びなどの親密な記号の変化。
C:傍観者であることの痛み型
「自分を『物語の脇役』と定義する主人公が、ヒロインへの影響を案じて自ら身を引こうとするが、その『正しいはずの拒絶』が、誰よりも深く自分と相手を傷つけている事実に直面するパターン」
主人公の動き:孤独への回帰と反転
読者が味わうカタルシス:脇役を演じきれない「溢れ出る本音」
核となる要素: 噂話への自衛、自己評価の低さによる自滅的配慮、「モブ」としての美学と感情の乖離。
D:最大の危機型
「積み上げてきた『秘密の共有関係』そのものが、外部(親・ライバル・社会)によって根本から否定・破壊されようとする。二人の居場所を守るために、持てる全リソースを投入して巨大な障壁に立ち向かう共闘パターン」
主人公の動き:全力での守護
読者が味わうカタルシス:理不尽な抑圧を「二人で跳ね返す快感」
核となる要素: 権力者(父親)の激昂、人生を賭けた勝負、積み上げた実績(コレクションや原稿)の喪失危機。
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step4:解決への道(クライマックス)
目的:主人公とヒロインが、互いの本心と向き合い、手を取り合って最大の危機に立ち向かう。
イベント例:主人公の覚醒、ヒロインの決断、共闘と勝利。
A:自己犠牲と本心開示型
「相手の居場所や誇りを守るため、主人公が自ら『泥を被る(悪役になる)』、あるいは『格好悪い本音』を晒す。打算のない自己犠牲によって、それまでの契約関係を越えた『魂の救済』を果たすパターン」
核となる要素: 汚名の引き受け、不器用な慰め、利害を度外視した「守る」という決意。
B:もう一人の主人公による“覚醒”型
「行き詰まった主人公に対し、ヒロインが『本来の貴方はこんなものではない』と、その本質を強く肯定する。相手からの信頼(エール)が最後のピースとなり、主人公がトラウマや限界を突破するパターン」
核となる要素: 言語による鼓舞、ヒロインの能動的な行動、隠されていた実力の解放。
C:過去の清算と再確認型
「現在の関係の足かせとなっていた『過去の未練』や『すれ違い』に対し、真っ向から決着をつける。止まっていた時間を動かすことで、執着を『現在の確かな愛情・信頼』へと昇華させるパターン」
核となる要素: 思い出の品の交換、当時の本音の答え合わせ、過去の自分たちへの決別。
D:主人公の覚醒と共闘型
「理不尽な外部要因に対し、主人公が持てる全能力を行使して『ヒーロー』として立ち上がる。同時にヒロインも守られるだけの存在から脱却し、二人で一つの難題に立ち向かう『真のパートナー』へと進化するパターン」
核となる要素: 意志の表明、持てるリソース(権力・知略)の全投入、二人の共同戦線。
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step5:結論(新しい関係の始まり)
目的:全ての問題が解決し、主人公とヒロインの間に新しい、本物の関係性が結ばれる。
イベント例:告白と受容、新しい日常、未来への示唆。
A:関係性の再定義と次への布石型
「当面の危機は去るが、元の関係(ただの他人や不仲)には戻れないことを自覚する。『契約』を『信頼』へと更新し、さらに深まるであろう二人の日常への期待を読者に残して幕を閉じるパターン」
核となる要素: 感謝の言葉、名前呼びの変化、継続を予感させる「新たな約束」。
B:傍観者からの脱却と新たな関係型
「物語を外側から眺めていた主人公が、当事者として傷つく痛みと喜びを受け入れる。背負っていた役割(モブ・傍観者)を捨て、対等な一人間として相手の手を握り直すパターン」
核となる要素: 主人公の内面的変化、恋愛未満・友情以上の「新しい定義」の提示。
C:新たな課題の提示型
「事件は解決したが、その結果として『自分たちの関係性そのものが最大の問題』であることが浮き彫りになる。より深い内面的な問いを読者に突きつけ、次なる葛藤を予感させるパターン」
核となる要素: 歪みの自覚、修復不可能な空気感、解決すべき「宿題」の提示。
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【STEP 3】具体的なイベントの選択肢(モジュール)
主人公の攻略手法
・論理的説得: 問題の当事者を論理で追い詰め、相手に非を認めさせる。
・システム悪用: 校則や社会のルール、人間関係の力学などを逆手に取り、状況を有利に進める。
・ハッタリと情報操作: 嘘や誇張、限定的な情報の開示によって、相手を心理的にコントロールする。
・物理的サポート: 圧倒的な家事能力や財力、身体能力で、ヒロインの弱点を完璧に補う。
・自己犠牲: 自分が悪役になることで、意図的にヘイトを集め、結果的にヒロインや全体の調和を守る。
ヒロインのデレ化の段階
1. 警戒と観察: 主人公の能力や人柄を、距離を置いて観察している。
2. ギャップへの戸惑い: 主人公の意外な優しさや有能さに触れ、これまでの評価とのギャップに戸惑う。
3. 限定的な信頼: 「この人になら、少しだけ素顔を見せてもいいかもしれない」と、特定の状況下で心を開き始める。
4. 精神的依存: 「この人がいないとダメ」という状況に陥り、公私ともに主人公を頼るようになる。
5. 独占欲の発露: 主人公が他の女性と親しくしていることに、明確な嫉妬や独占欲を見せる。
関係を深める定番イベント
・看病イベント: どちらかが風邪をひき、二人きりの空間で世話をする・される。
・勉強会イベント: 試験対策を名目に、部屋で二人きりの時間を過ごす。
・買い物イベント: デートのようでデートでない、二人での買い出し。
・料理イベント: どちらかの家で、一緒に料理を作る、あるいは作ってもらう。
・家族との遭遇: どちらかの家族(特に妹や親)と遭遇し、関係を問いただされる。
・共通の敵との対決: 二人の関係を脅かす外部の敵に対し、協力して立ち向かう。
・過去の清算: どちらかが抱える過去のトラウマや人間関係と、二人で向き合う。
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