難易度の低い国家資格取得
無用先生
いわゆる乙四
余は乙種4類危険物取扱者(所謂乙四)の資格を保有している。
遺憾ながらいずれもレアリティの低い資格である。
危険物取扱者とは消防上の危険の高い物品(但し他の法令で規制される爆薬の類を除く)を扱う施設の必置資格である。
消防上の危険の高い物品とは、可燃性の高いもの、他の物質の燃焼を助けるもの、或いは爆発の虞のあるものなどを含む。
甲種ならばすべての可燃性物質を取扱うことができるが、乙種はその類に属する物質のみを扱い得る。
例えば4類に属する危険物とは主に油脂とアルコールの類である。
科目は化学、消防知識、消防に関する法令の3科目である。
消防に関する法令とは火災や爆発を予防するための技術的な規定であり、民法や刑法などのように人々に規範として知られたものでは必ずしもない。
危険物の区分(例えばアルカリ金属と白燐が3類に属するなど。このように乙種の試験でも他の類の物質についても問われる)、防火施設(可燃性物質を貯蔵ないし取り扱う容器の鉄板の厚さ、それを扱う施設の排水溝の幅や深さのようなことまで)など、技術的で煩瑣な事柄の定量的知識を含むものである。
故に法令には準備を要するが、それでも各科目六割が合格ラインなので難関というわけでもない。
化学や消防知識には常識の範疇に属する問題も多く、格別の準備がなくとも六割を取ることは容易である。
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