急募、コ◯リバコの解体方法について

16日目

調査16日目：2020年11月18日 〜 11月19日

地方新聞：電子版

速報：儀式事件の重要参考人女性、病院から脱走

2020年11月18日 午前 報道

未明に発生した集団儀式未遂事件の被害者で重要参考人である女性、橘あかり（19）が、入院先の都内病院から脱走し、行方不明となっていることが判明しました。

橘さんは重度の衰弱状態にありましたが、昨日午後、担当看護師が病室を離れた隙に窓から脱走したと見られています。目撃情報によると、彼女は病院のパジャマ姿のまま、バスを乗り継ぎ、事件の舞台となった子籠ダム方面に向かったとされます。

警視庁は、橘さんが事件の真相を知る鍵を握っている可能性が高いとみて、周辺に捜査本部を設置し、ダム一帯を厳戒態勢で捜索しています。ダム周辺の住民に対しては、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

ネット上では、この事件に対する憶測が飛び交っており、事件の異常性から、橘さんの脱走自体が呪いの影響や事件の残滓によるものではないかという、センセーショナルな見方が広がりを見せています。

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掲示板スレッド：オカルト・奇譚

呪いの箱を解呪する方法急募します（Part 12）

タイトル： ニュース見たか！警察が動いた！急げ！ 投稿者：真実の探求者 投稿日時: 2020年11月18日 10:30

ニュースを確認した。最悪の事態だ。警察はダム周辺を完全に固めている。我々が動けない状況は変わらないが、あかりさんがダムに辿り着いた瞬間、彼女は被害者ではなく、儀式に関わった重要参考人として、強制的に拘束されるだろう。

そうなれば、彼女が知った呪いの核心が闇に葬られる。

時間が完全に無くなった。我々が、警察があかりさんを見つけるより早く、「石室の扉」を特定し、あかりさんに情報を届けるしかない。全員、最後の力を振り絞って、ダムの古い設計図と管理事務所の構造を探してくれ。潜入作戦を決行する。

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コメント欄 (計 12件)

No. 125. ユーザー名: 深層恐怖 投稿日時: 2020年11月18日 11:00

コメント本文: 真実の探求者。落ち着け！私たちが先に動く。非公開チャットに極秘で発掘した情報がある。ダムは戦前に建設が始まり、その際、祠の「封印石室」は堤体内部に埋め込まれている。そのアクセスポイントは、ダム管理棟地下の古びた扉からだと判明した。古い時代に作られたため、特殊な錠前が使われているようだ。

No. 126. ユーザー名: 因習研究家 投稿日時: 2020年11月18日 11:10

コメント本文: 深層恐怖の情報を確認。錠前の形状からして、鍵が必要だ。儀式の残滓と関連する古い鍵だろう。あかりさんが持っているはずだ。彼女は子供たちの霊に導かれた。代償として「鍵」を渡された可能性が高い。

No. 127. ユーザー名: 真実の探求者 投稿日時: 2020年11月18日 12:00

コメント本文: ありがとう、深層恐怖、因習研究家。我々の情報とあかりさんの行動が、「鍵」と「扉」として完全に一致した。潜入の準備を急ぐ。物理的な行動は危険だが、これで目的と場所が明確になった。非公開チャットにて、協力者（潜入要員）を募集する！

No. 128. ユーザー名: 陰謀論者 投稿日時: 2020年11月18日 12:05 コメント本文: ニュースなんて信用するなよ。脱走じゃなくて「逃亡」だろ。儀式を企画した側の人間か、トオルとかいう男とグルだった線は？ 警察に捕まりたくないから逃げただけだろ。

No. 129. ユーザー名: 呪い殺し 投稿日時: 2020年11月18日 12:15 コメント本文: No.128は黙ってろ。トオルさんの犠牲は本物だ。あかりさんが覚悟を決めたなら、俺たちはそれを絶対に援護する。管理事務所の警備体制の情報を集めるぞ。

No. 130. ユーザー名: 部外者A 投稿日時: 2020年11月18日 12:30 コメント本文: 正直、被害者って言われても信じられんわ。全裸で拘束されてたって情報もあるけど、あれって、呪いに魅入られて、また犯されたくて自分で抜け出したんじゃねーの？ 聖女ぶって逃げただけだろ。

No. 131. ユーザー名: 深層恐怖 投稿日時: 2020年11月18日 12:35

コメント本文: No.130は消えろ。私たちは、呪いの因果を断ち切るために動いている。個人の感情的な憶測は不要だ。ダム管理事務所は、通常時でも厳重な警備だ。今、警察が加わって、侵入は不可能に近い。

No. 132. ユーザー名: 一般人X 投稿日時: 2020年11月18日 12:45 コメント本文: ダムなんて危険な場所に行くなんて、やっぱり気が触れてるんじゃないのか？ 呪いとかじゃなく、純粋に精神的な病気だろ。自殺するつもりか？

No. 133. ユーザー名: 因習研究家 投稿日時: 2020年11月18日 13:00

コメント本文: 重要な情報だ。管理事務所の設計図によれば、事務所裏手の放水ゲートの近くに、老朽化で使われていない非常用の小さなトンネルがある。そこが唯一の潜入ルートになる可能性がある。ただし、トンネル内は水が溜まり、危険だ。

No. 134. ユーザー名: 呪い殺し 投稿日時: 2020年11月18日 13:10

コメント本文: トンネルの情報を感謝する。非公開チャットで具体的な潜入計画を立てる。真実の探求者、決行はいつだ？

No. 135. ユーザー名: 真実の探求者 投稿日時: 2020年11月18日 13:30

コメント本文: 今夜、警察の捜索が手薄になる時間帯、深夜2時に決行する。協力者は非公開チャットに集まれ！

No. 136. ユーザー名: 陰謀論者 投稿日時: 2020年11月18日 13:35 コメント本文: どーせ、呪いの力を手に入れようとしてるんだろ。儀式の中途半端な再現だろ？ 欲望なんて、そんなもんだ。

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ボイスメモ / 橘あかり：本人が無意識に録音

　記録日時: 2020年11月19日 0:05〜（背景に冷たい水の流れる音と、激しい風の音。堤体下流の廃墟にて録音されたものと推定される。

Akari . T：「……ハァ、ハァ……。（荒い息遣い。震えが混じる）警察のサイレン……。近くに来ている。時間がない。体……すごい冷たい……でも、感覚は、すごく鮮明……」

Akari . T：「（かすれた声で、静かに呼びかける）いるんでしょ？ 　昨日の夜の子……。ここに、いるんでしょう？」

（ボイスメモに、微かな風の揺らぎのような音と、「ヒュー」という細い息遣いが記録される。霊が一つ、現れた気配。）

Akari . T：「（優しく、慈しむような声で）ああ……よかった。やっぱり、来てくれたね。お友達も、一緒なんだね？……うん。今日はたくさんいる。みんな、寒いね」

（複数の霊の光の塊があかりの周囲を漂い始める。パジャマの布地に微細な摩擦音が記録され、あかりの息遣いが再び乱れる）

Akari . T：「……え？……ッ。ああ、だめ……立てない……。（ドサッという、あかりが冷たい地面に押し倒されるような鈍い音）」

（複数の霊があかりの上にのしかかり、重みを感じさせるように覆いかぶさる。パジャマの生地が強く引っ張られる音。）

Akari . T：「（小さく、しかし明確な決意を込めて）いいよ……。怖くないよ。君たちの悲しみを、ちゃんと私に教えて……」

（直後、パジャマのボタンを引きちぎり、パジャマの上下を勢いよく脱がす「ザッ」という音。下着にも触れるような焦燥した摩擦音が続く）

Akari . T：「（耐えるように、しかし優しい声で）ああ……ッ、もう……みんな、そんなに急いで……」

（複数の湿った吸い付くような切実な音。同時にゴムが伸びるような「ブチッ」という小さな音）

Akari . T：「（息を荒げ、苦痛と陶酔が混じった声）ッ……！　そんなに……痛いよ……でも、熱い……。こんなに愛を求めていたの？」

（吸い付く音と、あかりの激しい息遣いがしばらく続く。複数の箇所から霊の渇望が吸い上げられている様子）

Akari . T：「（嗚咽のような震えが混じる）もう、耐えられない……ッ！　あの子たちの悲しみが……私の中に！」

（突如、吸い付く音がすべて途切れる。霊たちが一斉に離れたかのような、「ヒュン！」という空気の動きのような音が記録される）

Akari . T：「（荒い息遣いのまま、戸惑いながら）……え？　どうしたの？　……こんなに強く求め合ったのに……私、君たちの悲しみを、受け入れるよ？」

（あかりの意識が、霊の持つ情報と直結したことを示す）

Akari . T：「わかったよ。君たちが求めているのは、ここをダムにした人たちに奪われた、故郷の記憶……。そして、君たちの魂を水神から解放する。そのための鍵が、必要なんだね」

Akari . T：「うん。そうだね。……悲しいよね。いつまでも君たちを寺子屋跡の「悲しみの結界」に閉じ込めているんだよね」

Akari . T：「……ねぇ。導いてくれるの？ 　鍵がどこにあるか、教えてくれるの？」

（霊の光の塊が、「カチカチ」という小石が当たるような音）

Akari . T：「……ここ？（瓦礫を蹴るような、乾いた音）ああ……これ。これだ……」

（金属が瓦礫に当たる「カチン」という重い音。あかりが手を伸ばす音。鍵を拾い上げる「チャリン」という微かな音）

Akari . T：「（喜びと確信の混じった、小さな声）見つけた……。錆びた、古い鍵……。これが、寺子屋跡の結界を解き放ち、石室を無力化する鍵なんだね。……長い間、愛されたかったみんなを救うための……」

Akari . T：「水の神から、子供たちの魂を解放する。それが私の体に求められた愛、私自身が供物と鎮魂なんだ……行くよ。もう、村が沈むまで、時間がないから」

（ボイスメモは、あかりの決意に満ちた足音と、冷たい風の音を残して途切れる）