急募、コ◯リバコの解体方法について
広野鈴
急募、コ◯リバコの解体方法について
1日目
調査1日目:2020年11月5日
掲示板スレッド:オカルト・奇譚
呪いの箱を解呪する方法急募します(Part 1)
タイトル: 急募、コ◯リバコの解体方法について
投稿者:Akari . T 投稿日時: 2020年11月5日 01:23
カテゴリー: 呪具・伝承の危険性
【緊急】コ◯リバコ(子◯り箱)を預かってしまいました。解体方法求む。
お願いです。詳しい方、この件について教えてください。これは釣りではありません。命に関わります。
私は民俗学を専攻する学生です。数週間前、論文の調査中に、ネット掲示板で「コ◯リバコ」に酷似した組木細工の箱の情報を得て、山陰地方の限界集落へ単身で向かいました。
老人が管理する家で、私はその箱を目の当たりにしました。箱は約20センチ四方で、そこからは獣の血のような、ひどい匂いがしていました。老人は私を「供物」と呼び、箱に触れるよう促してきました。
恐怖で逃げ出そうとしましたが、老人に必死に引き止められました。彼は、ある地域の者からその箱を受け取って以来、箱が自分たちの家系に「報い」を求めていることを告げ、「このままでは集落全体が滅びる。どうか、この穢れを遠くまで運んで鎮めてくれ」と、半ば狂乱状態で箱を私に託しました。
私は抗いきれず、今、その箱をアパートに持ち帰ってしまいました。箱は、布で何重にも包んでありますが、かすかに血と獣の匂いが漏れています。
私は、呪いの箱を保有してしまいました。それ以来、心身の不調が続き、特に子供や妊婦に関する話題に極度に敏感になっています。
この呪いは時間との戦いです。箱を持っていることで、いつ呪いが発動するかわかりません。鎮魂に関する学術的な情報、あるいは集落の因習について、ご存知の方がいれば、どんな小さなことでも構いませんので、教えてください。
◇
資料:【Akari . T】がまとめた呪具の特徴と考察
コ◯リバコ(子取り箱)に関する基礎資料
コ◯リバコ、子取り箱とも表現され、検索してはいけない言葉として、大手掲示板を中心に広まった都市伝説である。
精巧な積み木細工で作られた1辺20センチメートルの正六面体の木箱は、子孫を絶やす恐ろしい呪術が仕掛けられている。子どもを生める女性や子供が呪われた木箱に近づくと内臓が千切れ、血を吐いて死ぬと言われている。
この怪談は、2005年に某大手掲示板サイトのオカルト板に投稿され話題となった。呪殺の箱は、今もネットを中心に語り継がれることで伝搬し、読んだ者の中に体調不良を訴える者も現れていることから、検索してはいけない言葉として共通認識を拡大している。
怪談は、内容から島根県のある地域にある、当時差別や迫害を受けていた村が舞台と推測される。
コ◯リバコは、村へやって来た男が持ち込んだ呪物で、殺したい者、一族を根絶やしにする強い武器として伝えたという。 作り方は、非人道的なもので、箱の中に雌の動物の血を入れて、さらに死んだ人間の子供の指を入れる。
迫害された村人は、武器を受け入れ使用してしまう。コ◯リバコを届けられた家は、僅か2週間足らずで女1人と子ども15人が次々に血反吐を吐いて死んだ。その後もそれと知らずに箱を持ち帰った少女など、コ◯リバコによる被害が相次いだという。
◇
【現在手元にある箱の特徴】
サイズと材質: 文献通り、1辺約20cmの組木細工。木の種類は不明だが、非常に硬く古い木材。
匂い: アパートに持ち帰った後も、布を何重にも巻いているにも関わらず、かすかに血と獣の匂いがする。これは呪いの成分が揮発している兆候と推測。
物理的状態: 外部に目立った傷や釘の跡はなく、極めて精巧な造りを保っている。
◇
コメント欄 (計 7件)
No. 1. ユーザー名: 名無しのオカルト好き 投稿日時: 2020年11月5日 01:25
コメント本文: Akari . Tさん、マジかよ! 箱持ってるの!? 嘘だろ、いますぐ捨てろ! 布で包んでも意味ねえよ。なんでそんなもん預かるんだよ。専門家を頼ればいいじゃん。確か地元の新聞記事があったよ?
No. 2. ユーザー名: 通りすがりの古参 投稿日時: 2020年11月5日 01:30
コメント本文: >>Akari . T なんで「コ◯リバコ」なんて曖昧な書き方してるの? 呪いを恐れてる? 伏せ字にする奴は信用できないぞ。箱をどこに置いたかだけは絶対に書くな。
No. 3. ユーザー名: 地方伝承マニア 投稿日時: 2020年11月5日 01:38
コメント本文: 鎮魂ね。コ◯リバコは「血の契約」だから、塩じゃ無理。箱を持ってるなら、君が動くしかない。集落を特定しないと話にならない。
No. 4. ユーザー名: Akari . T 投稿日時: 2020年11月5日 01:45
コメント本文: >>2 申し訳ありません。特定の名称を出すことで、意図しない伝播を避けるためです。老人の半狂乱の様子を見て、放っておけませんでした。近隣に被害が出る前に、私がどうにかしなければならないんです。
No. 5. ユーザー名: 興味深いね 投稿日時: 2020年11月5日 02:03 コメント本文: >>Akari . T 勇敢だね。呪いのメカニズムの分析は、その通りだと思う。解体はダメ。鎮魂が必要。箱を持っているなら、被害はもう始まっているかもしれない。誰か、箱を開けてしまった人に、この情報が伝わる必要があるんじゃないか?
No. 6. ユーザー名: T.K. 投稿日時: 2020年11月5日 02:21
コメント本文: 深入りするな。君のような人間が、そういう闇に触れるべきじゃない。好奇心は、大切なものを失う原因になる。私は君の傍にいる、大事な人のためにも、いますぐ手を引け。その箱は君を滅ぼす。
No. 7. ユーザー名: Akari . T 投稿日時: 2020年11月5日 02:40 コメント本文: >>6 どちら様ですか? 貴方は、私が誰なのかを知っているのですか? 私はもう引けません。
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追加資料:地方紙の切り抜き
地方紙『山陰歴史新報』より(日付不明)
子育て中の女性の不審死と奇妙な伝承:これは「呪いの報い」か?
先週、○○村(地名は塗りつぶされている)の古い集落で、生後間もない子供を持つ女性が自宅で不審な体調不良により急死した。警察は病死と判断しているが、地元の古老や一部住民の間では、「これは呪いの箱がもたらした報いだ」という噂が広まっている。
住民の証言によれば、この女性の家系は過去に、外部から持ち込まれた「組木細工の忌まわしい箱」を処分しようとした経緯があるという。箱は神社の神主により解体されたが、呪いはその家系に「報い」を求めて、子孫の女性を狙ったのではないかと囁かれている。この集落は、かつて「子取りの因習」が深く残る地域として知られていた。
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