大きな栗の木の下で
Fifteen
第1話
仕事を終えて駅の改札近くのコーヒーショップでカモミールティーを注文した。商品を受け取り窓側のカウンター席に座る。わたしは明日39歳になる。結婚して10年子どもに恵まれなかった。旦那とは仲はいいが5年以上レス。今さら旦那を求める気になれないし旦那に対しての欲求はない。でも性欲はある。なのでこっそりお外で済ませることにしている。
今のセフレであるユウさんとは関係を持って1年。マッチングサイトで知り合った。まさかの職場の最寄り駅が一緒。お断りしようと思ったが、話題が豊富で楽しいし身体の相性もいい。身体のみで一緒にお出掛けたり食事することはない。性欲を満たし合うための関係だ。それがむなしいという人もいるだろう。でもわたしは気にしない。仕事がうまくいかなくてイライラしていても性欲が満たされると気持ちが落ち着くし、肌の調子がよくなる。一石二鳥というやつだ。
カモミールティーは落ち着く。1年関係を持っているがお会いする前は緊張するのでカモミールティーでリラックスする。窓の外を歩く人の波を見ている。目の前をオフホワイトのトレンチコートを着こなすお姉さまが歩いていく。オフホワイトのトレンチコートいいな。さっそく検索してみる。よく行くショップのネットショップで探してみたが形が良くてもボタンや金具の色がいまいちだった。
残念と思っていたらユウさんから「お疲れさま。待たせちゃってごめんね。今、職場を出たので5分ほどで駅に到着するよ。今日もカモミール飲んでるの?」とメッセージが届いた。ニヤけてしまう。こんな顔職場の人に見られたら大変だ。「お疲れさまです。今日も緊張してるのでカモミールですよ。楽しみにお待ちしてますね。」と返信した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます