百文字で新世界
巫星乃
飛行機雲
いつもより少しだけ近く見える飛行機雲に、なんの意味もなく手をかざしてみる。
遠く見える地上では、人や車が慌ただしく行き交っている。
私の気持ちなんて少しも知らないで。
最期に、少しだけ空がとべて良かった。
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