第35話・お茶会ビフォー
【聞いてくださいよ
この解決策を教えてくださーい!!】
ボロアパートの一室で、俺はメルダの
叫び声で思わず飛び起きる。
「くそ、今何時だと思ってんだよ……
ってもう朝の10時か。
ていうか、お前のところとの時差って
どうなっているんだろうな?」
上半身を起こして伸びをすると、頭の中で
さらに彼女が叫び、
【だからさっきから解決策をお願いして
いるんですよー!!
ぷりーずへるぷみー!!】
「落ち着け。
だからいったい何があったのかを
聞かないと、俺だって答えられねーよ」
俺の言葉に彼女は少し静まり、
【あ、あー……そうでした。
えっとですね、実は―――】
そしてようやく、彼女は事情を語り始めた。
「ほう、『お茶会』に誘われた、ねえ」
【そうですよー!
それも女だらけじゃなく、女だけの
『お茶会』です!
ワタクシの事を異国の女王……
そしてアーノルド王子を射止めた
魔性の女?
として興味を持ったらしいと、
お義父様から聞きましてぇ】
まあ『お茶会』というのは表向き―――
実際は向こうの女性陣の品定め、そして
けん制や取り込みなどがあるだろうが。
「だいだい、女同士ならお前の方が
よっぽどわかっているだろ?」
【わかっているからこそ聞いているん
ですよー!!
中立は許されず、どっちと敵対して
どっちの味方になるか……
それを強要されるんですから!!
せっかくレイサイ王国ではトップで、
そういうものとは無縁だったのに、
ここでドロドロした派閥争いなんて
ヤダー!!】
一応コイツ、本国ではトップオブ上級国民
だしなあ。
そしてバラン皇国じゃ、その地位も意味が
無くなると。
しかも女子会、それが上級国民の
三次元女子会なんて、文字通り
大惨事ですよアナタ。
「うん、まあ―――
それでどうしたいんだお前は?」
【ま、まあ……
出来ればでいいんですけどぉ~、
レイサイ王国王女としての威厳を
保てて、でも敵意とまではとらえ
られず―――
かと言ってやる時はやると相手に
悟らせて、一方で怒らせる事も
舐められる事もない。
そんな策を期待しております、ハイ】
その期待に俺は大きく息を吸って、
「ハードル高過ぎるわボケェええ!!
だいたい今のお前は皇帝陛下の
お気に入りで、アーノルド王子の
婚約者なんだ。
そんなに心配する事もないと思うんだが」
いったん怒鳴った後、俺は冷静になって
メルダをたしなめると、
【しょ、しょれでもぉ~……
何かあれば―――】
多分、不安でしょうがないだけだろうな
コイツは。
そこで俺は少し考え直してから、
「そうだなあ。
何と言ってもお前は異国の王女だ。
国外の話は食いつきがいいはず。
それで、話のネタを1つ2つ
持って行け」
そして俺はメルダに、とある話を言って
聞かせた。
――――――――――――――――――――――
『異世界脳内アドバイザー』は、
月~金の毎日更新です。
土日は、こちらも楽しみください。
■『私には常識しか通用しません』他
https://mypage.syosetu.com/1428292/
■『バグ無双』他
https://m.neopage.com/uid/31165251025823600
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます