香りに囚われる私達

第6話

　「ね、何言ってんの？私達はこれで満足してるの。口出ししないで」

あまりの突然のことに私が思考停止していると、エマが反撃を開始していた。すると、アカリと言った女の子は、あることを話し始める。

「…貴方達のこと、ずっと公園の外から見てた。日に日にお互いが依存していくのを見て、これはいけないと思ったの。

だって、…私のお母さんとお父さんの関係と、あまりにもそっくりだったから」

　この子も何か問題を抱えてる。そう感じた私は、その子に話を聞かせて欲しいと頼んだ。

アカリはぽつぽつと話し始めた。