第4話 戦争1
ヴィクトルが言った通り、戦地では身体が大きく強いヴィクトルは有利ではあったが、それだけ敵の目を引いて打ち取ろうとする敵の数も多かった。
ノアはヴィクトルが前に出るために弓で援護をして、二人で数々の手柄を立てていった。
ときに死神が乗り移ったのではないかと思えるほど、残虐に剣をふるっては返り血で真っ赤に染まり、ときに隙をつかれて死ぬ覚悟をした瞬間、窮地を救われ救い返す
今日こそヴィクトルの顔を見納めになるかもしれない。そうと思うと明日も明後日もヴィクトルと一緒にいるために、敵を何としても倒してやるという気力が湧いてくる。
それはヴィクトルも同じ気持ちしく、僅かに睡眠が取れるときに、明日も生きよう。死ぬときは一緒だとノアの目を見て真剣に語った。
そしてついにヴィクトルが敵の大将の首を打ち取り、勢いづいた味方の軍が敵に攻め入り戦争は終わった。ノアとヴィクトルは死地を潜り抜けて生き残ったのだ。二人は抱き合って涙を流した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます