#2 35歳限界説への小さな反論

発達障害や精神障害のある人は、

転職を繰り返しがちだと思う。


僕も例にもれず何度も転職してきたし、

いまはB型作業所にいて、正社員ではない。


けれど、これまでを振り返ると、

いろんな職場の仕事のやり方や人間関係を

見られたのは貴重な経験だったと思う。


ただ仕事をこなすだけでなく、

周りの同僚にもよく注意を向け、

気遣わなければならないことを知れたのも、

無駄ではなかった。


たしかに、ものすごく優秀なら

新卒で就職して一つの会社で働き続けるのもいい。

でも、そうでないなら、

いろんな場所を見て学ぶのもアリなのでは、と思う。


もちろん、安定し続けられるなら

それに越したことはないけれど。



よく「35歳を過ぎると転職が難しくなる」と言われる。

いわゆる「35歳限界説」だ。


でも、35歳ちょうどで人生が決まるわけではない。

時間がかかっても、自立できるまで

努力や勉強を続ければいいのではないかと思う。


ちなみに、最新のAIにきいてみたところ、

35歳限界説の壁は崩れつつあるらしい。

年齢よりも、これまでどう生きてきたか、

何を積み重ねてきたかが問われる時代だという。


35歳を超えると、

能力だけでなく実績も求められるようになる。

けれど、それも含めて

努力し続ければいいのだと思う。


歳を重ねるほど、焦ることもある。

けれど僕は、たとえ遅くても、

自分なりに前へ進もうとしている人の姿を、

美しいと思う。

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