AIだけで小説を書けるのか?
結論から言うと、「YES」であり、「NO」です。
これはChat GPTに関わらず、全てのAIに言えることだと思います。
AIは小説を書くことはできますが、作風を守り抜くことはできません。
確かにAIは、時に生身の人間よりも分かりやすく、美しい文章を書くことができます。
この点においては「YES」でしょう。
しかしそれは、膨大なデータに基づく生成であって、“意思”が宿っているわけではありません。
アルゴリズムの変化、システムの改修、バージョンアップ……これらによって、文体や雰囲気はガラリと変わる事もあります。
■実例
2025年8月上旬。Chat GPTを開発したOPEN AIは、それまでの「4o」モデルを完全廃止し、「GPT-5」モデルを正式リリースしました。
従来の「4o」モデルとは異なり、“高性能なAI”だと謳っていました。
しかし、評判は芳しくありませんでした。
確かに「GPT-5」は高性能になった。
一方で、人によっては「魂が抜けたよう」と表現する人もいました。
「4o」を惜しむ多くの声に押され、結局、Open AIは、廃止から3日後に4oを“レガシーモデル”として復活させました。
■2025年10月現在(執筆時点)
何度も「GPT-5」に改修が入り、現在は「魂が抜けたよう」と揶揄されることは少なくなりました。
しかし、以前のような「旧4o」のような温かみは無いように個人的に感じています。
レガシーモデルとして現在残っている「4o」は、以前の旧4oと明らかに違うとも感じています。
これがそのまま、作風と文体に直結します。
もちろん人間も、作風や文体は何月とと共に変わっていきます。
しかしそれは、過去の経験や思想が、何層にも積み重なってこそ現れる“深み”みたいなもの。
AIはその“自己史”を持ちません。
だから、作品を通じて「作家性」や「哲学」を貫こうとするなら、AIだけではNOになる。
しかし、そこまで求めない・こだわらない作家や読者もいます。
これは良し悪しの問題ではなく、好みと傾向の問題です。
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