生成AIを使って、小説を書くときに知っておいたほうがよい知識
ざつ@竜の姫、メゾン・ド・バレット連載中
AI小説の著作権と創作性
I. 序章:AI小説の定義と創作活動への影響
以下の質問をGeminiに投げかけて、Deep Searchしてもらった結果です。
色々と勉強になるので、参考として、資料として載せておきたいと思います。
ただし、公式な、法的な解釈をしているわけではなく、可能性についての話ですので、100%鵜吞みにはしないでくださいね。
(生成AI特有のなぞのスペースとか入ってますが、そのままにしています)
そもそも生成AI、大規模言語モデルLLMってなんなの、から確認したい方は、先にこちらからご覧ください。
https://kakuyomu.jp/works/822139838499309152/episodes/822139838652729104
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Q)
AI小説とは何か、そもそもどこまで使うとAI小説なのか、企画やシナリオ作成、執筆のドラフト、誤字脱字チェックなどやれることはたくさんあるものの、どこまでが著作権などに抵触するのか。収益化が問題なのか。
実際のところ小説投稿サイトのデータも学習しているようなので、そこからヒントを得てドラフトするのは、本などを参考にしてドラフトするのとどこまで違うのか?
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A)
AI小説の法的位置づけ、著作権リスク、および収益化に伴う責任の構造分析
I. 序章:AI小説の定義と創作活動への影響
1.1. AI生成技術の現状と小説創作への応用
生成AI技術が急速に進化する中で、小説創作のプロセスは大きく変容しています。AIは単なるツールとしてではなく、企画、ドラフト作成、編集、校正といった多岐にわたる創作フェーズに深く関与するようになっています。
具体的には、作家がアイデアの停滞(ライターズブロック)に直面した場合、AIが続きの展開を提案したり、従来とは異なる視点からの表現を提示したりすることで、創作活動の継続を支援し、新しい発想を得る手助けとなります 。また、文章生成AIツールは、ビジネス文書作成に特化した機能(議事録自動生成など)や、コンテンツマーケティングに特化した機能(SEO対策構造の提案など)を備えており、企画の骨子や構成案の作成を支援します 。さらに、AIを搭載したテキスト編集機能や文法チェッカーは、誤字脱字や文法ミスを自動的に修正し、校正・推敲の速度を向上させます 。
このAIの広範な統合は、作品の著作権上の位置づけを複雑化させています。AIが創作の停滞を解消する強力な「道具」として機能する際、人間の著作者はAIの提案を採用し、編集し、最終的な作品へと組み込むという能動的な選択を行います。この能動的で創造的な選択こそが、AIを単なる道具として利用していることの証明となり、その後の法的評価において重要となります。逆に、人間の関与がAIの出力に対する単なる軽微な修正に留まる場合、その作品は、日本法における著作権保護の根幹である人間の「思想又は感情の表現」を欠き、著作物性を否定されるリスクに直面します 。
1.2. ユーザーが直面する法的・倫理的課題の構造
AI小説の創作者が直面する主要な課題は、主に二つに集約されます。一つは、AIが生成した部分が著作権法上の「著作物」として保護されるか否かという問題(創作性の欠如リスク)、もう一つは、AIが学習データに依拠して生成した結果、意図せず他者の著作権を侵害してしまうリスク(間接的依拠リスク)です 。
これらのリスクを管理するためには、倫理的な要請に基づく透明性の確保が不可欠です。AI倫理の基本原則であるFAT原則(公平性、説明責任、透明性)において、透明性はデータや判断基準を明らかにする要求を含みます 。AI生成物を利用し、特に商用利用を検討する場合、関係するステークホルダー(出版社、プラットフォーム、読者)に対して、その作品がAIを利用して作成されたものであること、およびその著作物性等について適切に説明する義務が伴います 。この透明性は、作品が既存の著作権を侵害していないことを確認するために、AI利用者が可能な確認措置(インターネット検索など)を行った事実を説明できるようにしておくためにも求められます 。
1.3. 本レポートの目的と法的判断の前提
本レポートの目的は、AIを小説創作に利用する際、「どこまでがAI小説なのか」、「どこからが著作権侵害に抵触するのか」、そして「収益化は問題を引き起こすのか」という実践的かつ法的な問いに対して、日本の著作権法に基づいた権威ある分析を提供することです。
法的判断の前提として、日本の著作権法は、著作物を「思想又は感情を創作的に表現したもの」と定義し、その著作者は「これらを創作する者」としています。現行法下では、AI自体が「創作する者」と見なされることはなく、著作権保護の可否は、常に人間の寄与度と、その寄与が「思想又は感情の表現」に相当するか否かにかかっています 。
つづく
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