第五十四話
私は
と砂浜を歩いていると
「昨日は小舟を貸していただき、ありがとうございました」
するとその魔族は、右手を顔の前でブンブンと
「いいっていいって、そんなこと。それよりもアンタ、
「はい。何とかラソミ
「ほう、女王が協力したか。そりゃあアンタ、
「はい!」
そして私は、その魔族に頭を
「それですみませんが、今日も小舟を貸してください。ぜひ
それを聞いた魔族は、目を丸くした。
「本マグロをアンタが釣る?! がっはっはっはっはっ!
なので私は小舟に乗って、水の魔法の
く、黒いダイヤモンド?! つ、釣るしかない! これは何としても釣るしかない! 私は
「魚たちよ、この
するといきなり、竿がグンと海中に
うわわわわー! 何これ、何なのこれ?! 小舟を引っ張るって、どんな強さなの?! 私はとにかく竿を
つ、釣れる気がしない。こんなに強い力の魚を、釣れる気がしない。と私が
「おいおい! 鉢巻さんが言った通りだ! あの人間の
「しかも
私が振り返ると、そこにはそれぞれの小舟に乗った二人の魔族がいた。どちらも昨日、見た顔だった。その二人は左右から、私の小舟に
「
え? そうだったんだ?! 私は本マグロが、黒いダイヤモンドと呼ばれていることしか調べてなかった! なので、私は答えた。
「いえ、知りませんでした!」
すると、もう一人の魔族が笑った。
「おいおい、知らなかったのかよ! アンタ、本当に
そして私たちは、三人がかりで魚を釣ろうとした。だがやはり、釣れなかった。魚の力が強すぎて、重すぎるのだ。くっ、三人がかりでもダメか……。と私が再び諦めかけた時、後ろから聞き
「おらあ! 人間の小娘が本マグロを釣ろうとしてんだ! 何としても釣らせてやれ! 魔族の漁師の
するとその漁船から、二人の魔族が私の小舟に乗って竿を持って立てようとした。五人がかりで竿を持つと、
「おらあ! もうすぐ釣れるぞ! この小舟に釣り上げたら
そうして私たちは、漁船に乗り
なので私は、大声を出した。
「さあ! この美味しそうな魚を
すると魔族の漁師も、
「おう、
「本マグロなんて、
「本当に美味そうだぜ!」
そうして私たちは本マグロを、
あー、美味しかった。こんなに美味しいなら、国王が食べたいという気持ちも分かるなー。……え? 国王?……。そして私は、頭を
と落ち込んでも
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