第四十七話
すると二人の
「き、聞きましたか女王! 人間の
「そ、そうでございます女王! たかが人間の小娘の
それを聞いたラソミ女王は、少し落ち着いたようだ。
「う、うむ。それもそうだな……」
だが次の瞬間、私を
「さっきの言葉、忘れるなよ! 二度目は無いからな!」
「は、はい!」
そうしてやっと、ラソミ女王は落ち着いたようでイスに座った。そして、
「それにしても、魚か。うーむ……」
少し考える表情になったラソミ女王は、私に告げた。
「ふむ、リーネよ。この
「な、何でしょうか?! ラソミ女王?!」
「うむ。それはな、まず妾に
「は? け、鮭児ですか?」
「うむ」
そしてラソミ女王は、説明した。
「鮭児とはつまり、若い
私はもちろん、その条件を飲むことにした。
「はい! 分かりました、ラソミ女王! その鮭児という魚を、釣ってきます! 今すぐ釣ってきます!」
そして私は
そうして私は、やっと落ち着いた。だが、
そこまで考えると、私にはやる気が出てきた。よーし! やってやる! 幻だか何だか知らないけど、この私が釣ってやる! 待ってろ鮭児! だが私は、すぐに現実問題にぶつかった。
あれ? 鮭児は若い鮭っていうことは、きっと海にいるんだよね。でもそもそも、この魔族の国の海ってどこにあるの?……。
私は一瞬、誰かに聞こうと思ったが
でも少し考えると、ひらめいた。そうだ! ほうきに乗って、空から海を探せばいいんだ! あー、もう! 何でこんな簡単なことに気づかなかったんだろう? やっぱり魔族の国にきて命の危険を感じてるから、
そして私は
「風の
そうして私は、三〇メートルほどの高さまで
そしてこの魔族の国は、森に
でも海は、思ったよりも簡単に見つかった。城から南に伸びる広い道の更に南に、海は広がっていた。なので私は、急いで
私が
「お願いします、その小舟を
するとそのねじり
「小舟を、何に使うつもりだ?」
「は、はい! 鮭児を釣るために使います!」
それを聞いたその魔族は、
「がっはっはっはっはっ! 鮭児を釣る?! こりゃあ、
そしてその魔族は、小舟を
「いいぜ、使えよその小舟を。そして鮭児を、釣って見せろ。もちろん、釣れればの話だ。あ、それと金はいらねえぜ。タダで貸してやる」
そう言われた私は、
「あ、あのう。あなたは私が、人間だって気づいてますよね? それなのに、タダで小舟を貸してくれるんですか?」
「ふん。人間も魔族もかんけーねえよ。この
え? それって
「それじゃあ、この小舟を
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