第四十四話
言えない。お母さんにホントのことを、言える
この国の人間を、
そして私は、考えた。お母さんとは、話をした。だからお父さんとも、話をしておこうかと。もしかすると、もう二度とお父さんと話をすることができないかも知れないからだ。
だが私は、考え
だから私は、お母さんにだけ
「それじゃあ、お母さん。ちょっとエルフの国に行ってきまーす!」
そして私は、家の外に出た。金属製のバケツと新しく買った
「風の
私はまず、三〇メートルほど
それから一時間ほど、飛んだだろうか。まだ魔族の国らしき場所は、分からない。すると何と、お腹が
でも次の瞬間、見つけた。魔族の国らしき場所を。そこは家の
そう考えた私は、ゆっくりと地上に下りた。そこは深い森の中で、一〇メートルほどの高さの木がうっそうと
すると
すると突然、「きゃっきゃっ」という声が聞こえた。な、何?! こ、子供の声?! すると
私はその二人の子供を、まじまじと見た。人間で言うと、五歳くらいだろうか。そしておそらくこの二人は、追いかけっこをして遊んでいたようだ。そう考えるとこの二人は、まるで人間の子供のように見えた。
だがこの二人には人間の子供と、決定的に違っているところがあった。それは
そして私は、更に考えた。今のこの
「ねえ、ちょっと君たち……」
するとその子供たちは、私を
「あれー? このおねえちゃん、変だよー? 額に、角が無いよー?」
「あー、ホントだー。角が無いやー。変だなー」
なので私は、説明した。
「あ。えーと、それはね。私は人間だから……」
すると次の瞬間、私の
私が前を見ると、黒いローブを着た女性の魔族と思われる人がかがんで二人の子供をかばうように
「あ、あなた人間ね?! こ、ここに何しにきたの?! この子たちを、どうするつもり?!」
「わ、私は……」と話をしようとした時、
でもこんな魔法、人間の国では見たことも聞いたこともない。おそらく魔族だけが、使える魔法なんだろう。そしてこの魔法を使ったのは、おそらく二人の子供をかばっている母親だろう。
私が背中の痛みで何もできずにいると、いつの間にか二人の子供とその母親と思われる魔族は消えていた。だがやはり私は魔法で大木に縛られているようで、身動きが取れなかった。
くっ。いきなり、最悪の
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