第三十話
そうしてタキマさんの
更に、両刃の
そしてドワーフの国王に今日の
「お前だろう、俺の家からワインを
「ワ、ワイン? し、知らねえなあ? ウィ~、ヒック」
「お前が俺の家からワインを盗んだのは、一度や二度じゃねえ! だから今回も、お前が盗んだに決まっている!」
「だ、だから知らねえって言ってるだろう。ウィ~、ヒック」
どうやらあの
するとワインを盗まれたと言っているドワーフが、言い放った。
「ええい、それじゃあいつものように決着を着けるぞ!」
酔っぱらっているドワーフも、それに応じた。
「おお! 望むところだ! ウィ~、ヒック」
ワインを盗まれたと言っているドワーフは、ドワーフの国王が住んでいる大きな建物の
「聞いたでしょう! 我々は戦いで決着を着ける! だから、国王を呼んでください!」
それを聞いた門番の一人は
「お
「はい!」
「でもそいつは、盗んだことを認めていないそうだな?」
「はい!」
「うむ。それではいつも通り、戦いで決着を着けるがいい。国王のこの
「はい!」
な、何てことだ。このドワーフの国ではもめ事があると、戦いで決着を着けるらしい。警察などが調べる訳でもなく、裁判をする訳でもないようだ。うーむ。さすが
だがハッキリ言って、戦いにはならなかった。ワインを盗んだと言われたドワーフは酔っぱらっているようで、足元がフラフラしている。それをワインを盗まれたと言うドワーフが、一方的に攻撃していた。
すると酔っぱらったドワーフは攻撃を受けきれず、
「さあ、どうする?!
そう聞かれた相手のドワーフは、何度もコクコクと頷いた。
「み、認める! すまん! ワインを飲みたくなったが家に無くて、お前の家から盗んで飲んだんだ!」
「ふー。やはりな……」
ワインを盗まれたと言っていたドワーフは、ドワーフの国王に頭を下げた。
「ありがとうございます、国王。おかげで、決着が着きました」
ドワーフの国王は、頷いた。
「うむ。ならばよい」
そうしてドワーフの国王は、再び建物の中に入って行った。私はそれを見届けると、ため息をついた。
うわー、ドワーフの国ってすごい。こうやって、もめ
そうしていると夜になり、広場にドワーフが集まった。そしてドワーフの国王は、宣言した。
「それでは
するとそれぞれのドワーフと私の元に、料理が運ばれてきた。シカとイノシシを、焼いたモノだ。シカはクセはほとんどなく
そうしてシカとイノシシを味わっていると、ドワーフの国王がやってきた。
「どうだ、人間の小娘。このドワーフの国は?」
「はい。とにかく人間の国と違いすぎて、カルチャーショックを受けました。でも平和な、良い国だと思いました」
するとドワーフの国王は、頷いた。
「うむうむ。そうか、分かってくれたか。我々ドワーフは他の国から、
なるほど、確かにそうだ。ドワーフはドワーフの文化を、守っているだけだ。そしてこうして、平和に暮らしている。それを知った私はもう、ドワーフを蛮族とは呼べない。
そして私は、ドワーフの国王に宣言した。
「国王。私は明日、アユを釣ります。よかったら明日の宴で、食べてください」
するとドワーフの国王は、
「そうかそうか、明日はアユが
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