第二十八話
するとドワーフの国王は、フンと鼻を鳴らした。
「ほう。そんな魚が
「はい。食べて
そう言って私は森の中から
「さあ、ドワーフの国王。これを、食べてみてください」
ヤマメを受け取るとドワーフの国王は、それをまじまじと見た。
「ふん。魚なんぞ
そしてヤマメを食べたドワーフの国王は、
「な、何じゃこれは?! う、美味いぞ!」
そうしてドワーフの国王は、あっという間に一匹のヤマメを食べた。そして、感想を言った。
「う、
それを聞いた私は、思わずガッツポーズをした。よっしゃー、作戦成功! ドワーフがシカやイノシシしか食べないと聞いて、私はドワーフの国王に魚を食べさせてみることにした。
私は『絶対に魚が釣れる魔法』を覚えてから、魚を食べる
そして私は、ドワーフの国王に聞いてみた。
「どうですか、まいりましたか?」
するとドワーフの国王は、
「がっはっはっはっはっ! まいった! この勝負、
それを聞いた私は、すかさず聞いてみた。
「それじゃあ私がこの国でアユを釣ることを、許可していただけますか?」
「うむうむ、
そうしてドワーフの国王は、大声でドワーフたちに告げた。
「お前たちも食ってみろ! 美味いぞ!」
国王にそう言われたドワーフたちもヤマメに枝を刺して、焼いて食べてみた。するとあちこちから、
「な、何じゃこりゃ?! う、美味い!」
「ひょっとすると、シカやイノシシよりも美味いぞ!」
「俺にも
と広場に集まったドワーフたちは、盛り上がった。ドワーフたちがヤマメを食べ終わると、ドワーフの国王は大きな声で告げた。
「
するとドワーフたちは、それぞれ大きな木製のジョッキを持った。そして大きな
そうして私も含めたドワーフの皆がジョッキを持つと、ドワーフの国王は
「それじゃあ今日は、この人間の小娘のために
それをきっかけにドワーフたちは、ジョッキに入っている何かを飲み始めた。えーと、何だろう、この液体は? でもこの流れからすると、私も飲まない
なので
と私がワインに満足していると、ドワーフの国王がやってきた。
「どうじゃ、このワインは? これは
「はい、とっても!」
「そうじゃろう、そうじゃろう」
そうして
「タキマ! ちょっとこい!」
「はい!」
と一人のドワーフが、私とドワーフの国王の元にやってきた。私はそのドワーフに、
するとドワーフの国王は、話し出した。
「人間の小娘。儂はお前に、この国でアユという魚を釣っても良いと許可を出した。だがその前に、儂らドワーフのことを知って欲しい」
「はい」
「具体的には明日、このタキマの一日を見て欲しいのじゃ」
「はい、分かりました」
私はこのドワーフたちが、
ドワーフの国王に『まいった』と言わせれば、この国でアユを釣ってもいいという約束を。だから私は、このドワーフたちに
なので明日、私はタキマさんの一日を見てみようと決めた。そうしてジョッキに注がれたワインをすべて飲んだ私は、そのままこの広場で眠りについた。
次の日の朝。私は、ゆさゆさと体をゆすられて起こされた。起こしたのは、タキマさんだった。私は寝ぼけながらも、
「あ、おはようございます、タキマさん……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます