小説の書き方を擬人化してみた④社会派小説
名前 社会(しゃかい)
はい、私は社会です。
まだまだ未熟者ですがどうかご指導お願いします。
一人称 私
二人称 さん あなた
口調 です ます
口癖 なるほど、参考になります。
年齢 23歳
容姿 黒髪短髪。
スーツ姿。
体格は平均体重くらい。
いつもしっかりして痛いと思っているので、外に出るときはしっかりとしているのだが、家の中ではかなりだらしがなく、部屋も散らかっている。
瞳は猫のように大きい。
職業 OL いつか自分の店を持ちたいと考えている
趣味 投資 事務での運動
好物 激辛ラーメン
性格 どんなことでも完璧にこなしたいと思っている努力家。
警察官の父親と、教師の母親の間に生まれる。
幼いころから、厳しくも愛情をもって育てられた。
そのせいで、外ではしっかりとしているが、家ではだらけるように。
「さあ、今月の売上を発表する。
一位は、最上、最下位は社会おまえだ」
「ふっ」
(こいつ。鼻で笑いやがった)
※1
「本当にあいつらひどいんですよ!」
「あなた、もしかして飲んでる」
「飲むわけないでしょ! 仕事中ですよ」
「というか、営業先で愚痴をこぼすのはやめて」
「あ、あの、そちらの人はだれなの?」
「あれ、新しい子ですね」
「そういえばこれが初めての顔合わせだったわね。
社会さん、こっちが新しく入ったアルバイトの学さん。
学さん、こっちがうちに食料をおろしてくれている会社の社会さんよ」
「「はじめまして」」
「どうにも社会さんは実力もやる気もあるんだけどね」
「クライシスさん。私のことをそんな風に……う、嬉しい!」
「え、えっとどうしてこの人は泣いてるの?」
「ああ、この人コーヒー飲んでるといつもこうなのよ」
「そう、なのね」
「違います、憧れのクライシスさんに認められたのがうれしくて」
「そ、そんなに!」
「クライシスさんは本当にすごい人なんですよ。
この年で喫茶店の営業を軌道に乗せ、投資に成功、他の店へのコンサルタント業務まで手掛けているんです。
本当にすごい人なんですよ!」
※2
「え! クライシスさんてそんなにすごい人なの」
「ええ、私のあこがれです!
私の夢は、いつか今の会社から独立して自分の店を持つこと。
その先駆者であるクライシスさんのことは尊敬しています」
「言いすぎよ」
「そんなことありません。私もクライシスさんみたいに出来る女になりたい」
「だったら、売上最下位から脱出しないとね」
「そうですね、私もっと頑張ってみます」
※3
「からかうなら帰りなさい」
「あ! 照れた」
「照れたの」
「ああ、もう。あの他の売り込みに応じてくれそうな人を一人紹介してあげるから、もう、店から出て行きなさい」
「く、クライシスさんありがとうございます!」
「こ、こんなに安くなるの!」
「ええ、内は中間業者を通さず直接仕入れているので」
「そうだねぇ~、味の変化とかもあるからとりあえず3ヶ月。
試してから、本格的に切り替えるかしてもいい」
「ええ!」
「今月の売上を発表する。1位は社会だ!」
「おめでとう社会さん」
「ありがとう、最上君」
※4
※1これはフラグだよ。
※2これはギャップ萌えの技法に近いねぇ~。
ネット小説でよく見る技法なんだけど、シンデレラが王子様に見染められるように、自分よりも上の人間が主人公を対等に見てくれる。
そうすると、組織や社会の中で、自分の地位が向上したように思えるんだよねぇ~。
成り上がりものの手法かな。
※3これが社会派によくある描写ですね。
組織の中で、やりたいことができない。
あるいは上、もしくは下の人間の間で板挟みになる。
その葛藤が社会派の見所です。
※4 ここでフラグ回収だよ。
いやなことをした相手を見返す。
ネット小説ならざまぁ展開だね。
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