赤い女とは結局なんなの?

赤い女は、あきらくんの母親だった女性で、病気の夫を亡くした影響でスピリチュアルスペースという宗教に入会しました。

また、あきらくんの死後、赤い女はより一層おかしくなってしまい、家中に呪いのシールを貼ったり、色々な場所で目撃されるようになりました。

登場の例は『賃貸物件』です。

この章のおさらいをすると、Aさんが画像検索で賃貸物件を探していたところ、偶然ヒットしたのが赤い女と、角ばった字で『見つけてくださってありがとうございます』と書かれた画像でした。

後日、職場のコピー機で画像を印刷したら、例の画像が出てきて、友人に相談したところ、『それ、あんたの実家じゃない?』と言われ、自分の実家であるという事実を発見しこの話は終わります。

要するに、赤い女(赤いコートの女)は

・いろいろな場所で姿を見せる

・万歳のようなポーズをし、定期的にジャンプする

・四隅に了(あきら)と書かれたシールを貼る(場所に規則性はないが、毎回同じ場所に貼られる)


という行動をし、全体的に見つけてもらう事を行動原理にしているように感じます。また、自分の存在を広めると同時に了くんの存在も広めているように感じます。

なぜなら、まさるのはなしでもあった通り、怪異や神は『忘れられる=無、終わり』と言った価値観を持っているため、自分や了が存在し続けるために色々な手段で自分や了を広めているのだと考えられます。

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