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第五章 百年の呪いへの応援コメント
漆はよく、
「血液」と例えられることがあります。
木の血液のようなものだからです。
血が溜まると、色は赤から黒紫になります。
唇や青なじみ、内出血なんかがそうです。
喉が黒く腫れる、というこの作品に登場する症状とよく合いますね。
そんなことが起こってしまうと
食事は当然食べられず、死ぬしかないのですが
便利な世の中になりました。
液状にしてチューブを挿すなりすれば
いくらでも生かすことができるのです。
寅彦はもちろん、息子、そしてその孫たちは
一体どのように最期を迎えるのか…
とても気になりますね^ ^
作者からの返信
寅彦が安楽死を望むほどに苦しんでいたその状態は、まさに「呪い」と呼ぶべきものです。
そして、その寅彦から譲り受けた価値観や考え方を子孫が受け継ぐことで、今の苦しみはこれまでとは異なる、全く別の角度からの「呪い」となっているのでしょう。
性格のゆがみまでもが代々受け継がれ、それが悪い方向に働くのであれば、それもまた「呪い」と言えるのではないかと思うのです。
第三章 無導寺の選択への応援コメント
2話を読んだ時は村を肥やさない為、双子の下の子の魂を守る為の犠牲者達の呪いかと思いましたが……、寅彦を怨む辰彦の呪いだったのでしょうか。
更新楽しみにしております。
作者からの返信
普通は儀式の日に漆の椀で酒を呑まされるだけなのですが、辰彦は知恵は遅れながらも、自分が兄だと知っており、それを口にしないようにと、途中から漆を毎日のように無理矢理飲まされ、喉を腫れさせて言葉をうばわれました。それは辰彦の血肉の味にやどるほどに、恨みも呪いとして蓄積しました。
第五章 百年の呪いへの応援コメント
淡々と記される、因習と化した惨劇が、さらに歪んで多くの人々を苦しめてゆく有様が怖ろしいです。
易子而食、子をかえて食うことはなくなっても、己の利益のために他者の苦痛を踏みにじるのが人の業という結末は、魯迅の『狂人日記』そのもので、なんとも救われない気がしました。
作者からの返信
事の始まりは、仕方の無いことだとしても、人としての在り方を考えたならば、自分都合の勝っては許されないはず。規則をまげて、生きながらえた、その生き方、考え方が子に宿り、今度は別のカタチとして自らにかえってくる。現代でも食人はなくとも似たようなことは、あちらこちらにあると思います。そうかんがえれば、呪いってこわいですよね^^;