チボリ公園のあったあの街で暮らしたい2023~就実高校総合進学コースハレ晴れな日々(高1)

@yoshiy0826

序章

第1話 何処から倉敷に行ったらいいのか

春日部から東武、JR東北線で東京駅まで行き、そこから新幹線のぞみで岡山まで初めて1人で乗った。

新横浜から名古屋までの静岡県内は全く停まらず、名古屋・京都・新大阪・新神戸、そして岡山に着いたのは夕方の5時半頃だった。


地元で高校に進学すればいいのに、なぜ岡山にある高校に進学しようと思った切っ掛けがある。

今年でお母さんは43歳になったばかりで、高校に入ったのは27年前だった。

その夏の日にオープンしたチボリ公園、つまり今のアリオ倉敷という色々な店が入った商業施設である。

お母さんはある後悔があった。

そのまま岡山県内の大学に進んだらよかったのに、埼玉の大学に進学したけど、岡山でもっと楽しみたい事があった。

私が岡山にある高校に行く事を志願したら、「莉奈は向こう(岡山)でまだやり残した事を莉奈が受け継いでくれるんじゃないかなと思うから」と励ましてくれた。


PM5:27に岡山駅に着くと、「岡山~岡山です」と新幹線担当の社員の元気な放送が響いていた。

新幹線から降りて新幹線乗り換え用の改札口でない所で切符などを通してからが問題だった。

此処から倉敷まで何処のホームに行けばいいのか分からず。

気分を落ち着かせるために、中央改札口の傍のセブンでマウントレーニアのカフェラテを買ってからさんすて岡山の待合所で休む事にした。


暫くしてから私の向かい側に自分と同じ年ぐらいの知らない子が座り始めた」

「春日部から来たんでしょ??」

何故、私の事を知ってるの??

「そうですけど・・・」

「私も春日部から来たんだけど、良かったら一緒に倉敷駅まで行こうよ」

偶然にも同じ出身が居たなんて。

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