第7話:世界を驚愕させたSランク。待望の「脱ぎ」の舞台!
真がSランクの称号を手に入れてから数週間。彼の存在は、一躍世界の注目を集めていた。
「Fランクの『ヌーディストブースト』の男が、最年少でSランクに到達!」
彼の背景にある変態的なスキルは、噂と共に全世界の冒険者や権力者の間に広まった。誰もが真の強さを理解できないが、結果がすべてだ。災害級魔物タイタンを単独で討伐したという事実は、真が新時代の英雄であることを示していた。
真は、獲得した資金を元手に、自身の活動拠点となる**「秘密訓練要塞」**を建造しつつあったが、世界は彼を待ってくれなかった。
ある日、真は世界冒険者連盟(WAF)からの緊急招集を受けた。
議題は、**『大迷宮・ギガントリス』**の異常発生。
ギガントリスは、大陸を跨ぐほどの巨大なダンジョンであり、普段は安定しているが、数年に一度、膨大な魔力が噴出する**「ブースト・ウェーブ」**と呼ばれる現象を引き起こす。この現象で魔物が暴走し、都市に甚大な被害をもたらすのだ。
「裸藤Sランク。このブースト・ウェーブを止めるには、ダンジョン深部にいるとされる『魔力核』を破壊するしかありません。現状、あなた以外に深部に到達できる者はいない」
WAFの幹部は、真に縋るように訴えた。真は、その言葉を聞き、静かに口角を上げた。
(ついに、来た。周囲を気にすることなく、フルブーストを発動できる舞台が!)
大迷宮の深部ならば、人目はない。もし世界が滅亡の危機にあるなら、全裸になっても誰も文句は言わないだろう。
「分かりました。引き受けましょう。ただし、報酬はタイタン魔石の5倍。そして、私の行動に一切口出ししないこと」
真は最強の変態ヒーローとして、初の公の任務へと旅立った。
ギガントリス大迷宮の入口は、すでに暴走した高レベルの魔物で溢れかえっていた。Aランクの冒険者パーティーが、必死に防衛ラインを敷いているが、時間の問題だった。
真は、警備隊長の制止を振り切り、迷宮へと飛び込んだ。
「あいつ…Sランクだろ!?単独で突っ込むのか!」
迷宮内は、魔力の奔流で視界も不明瞭だ。真は、まず遭遇した複数のミノタウロスの群れに対し、準備運動とばかりに脱衣を開始する。
真がミノタウロスを見据える。ミノタウロスは、真のTシャツ姿を嘲笑うように咆哮した。
真は、まず極小ピアス50個と超極細リング50個を一瞬で引き剥がした。(合計100枚)
> 『ヌーディストブースト』発動!脱衣枚数:100枚!
> 能力ブースト: 2の100乗倍!
>
真は、光速を超える速度でミノタウロスの群れの中心に突っ込んだ。
ドォン!
真が動いたことによる空気の摩擦熱で、周囲の魔物が瞬時に蒸発する。真は、手を触れることなく、ただその圧倒的な速度と力場の影響だけで、初戦を勝利した。
(よし、順調だ。ブースト・ウェーブの影響で魔力が不安定だが、俺の力には及ばない)
真は、迷宮の深い階層へと進んでいく。階層が下がるごとに、魔物の密度と強度は増していく。
そして、迷宮の最深部直前。真の前には、迷宮の門番とも言うべき、伝説級の魔物**『ケルベロス・ロード』**が立ちはだかった。
三つの頭を持ち、それぞれが火炎、氷結、雷撃のブレスを吐き出す、迷宮最強の番人だ。
真は、ケルベロス・ロードを見上げ、決心した。ここから先は、全ブーストで一気に駆け抜ける必要がある。
真の全身には、まだ薄膜の肌着10枚、Tシャツ、靴、靴下、ブリーフが残っている。
「これが、俺の…いや、世界の最終防衛ラインだ」
真は、まず残りの薄膜の肌着10枚を、特殊な振動で体から一気に引き剥がした。(合計110枚)
> 脱衣枚数:110枚!能力ブースト: 2の110乗倍!
>
真の全身から、凄まじい熱と魔力が放たれ、ダンジョンの壁が液体のように溶け始めた。
ケルベロス・ロードは、この世ならざる力に恐怖し、三つの頭から同時にブレスを吐き出した。
真は、そのブレスを避けず、残りの装備に手をかけた。
「Tシャツ、脱!」(合計111枚)
「靴と靴下も、脱!」(合計113枚)
真は、ブレスが当たる直前で、ブリーフ一枚の姿となった。
> 脱衣枚数:113枚!能力ブースト: 2の113乗倍!
>
ケルベロス・ロードのブレスは、真に届く前に、真の身体から放たれる膨大なエネルギーの圧力によって霧散した。
真は、ブリーフ一枚の状態で、ケルベロス・ロードを見つめる。
「俺の力は、まだこんなものじゃない」
真は、最後の砦、ブリーフに手をかけた。
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