第1章第1話 異世界の自然

「しかしまだ異世界に来たって実感がないな」

「ま、とりあえずは確認だ」

そう言って彼は深呼吸をし、その後何度か高くジャンプをした

「ん~酸素と重力は地球とそこまで大差はなさそうだな」

「よし、次は~」

そう言って彼は上を見上げた

「木が邪魔で見えんな…ちょっと開けたとこまで移動するか」

そして彼は10分程歩き


「おお、開けたとこ発見~広くはないけど」

彼は異世界ではじめて日向に出た

「暖かいな~、最近の極端すぎる日本とは大違いだ」

「よし、ちょっと辛いけど」

そう言って彼は太陽を見つめた

「んん、眩し」

今太陽はほぼ真上の位置いる

「よし、とりあえず時計を12時にしとくか」

そして彼は右手に着けてある腕時計をいじりはじめた

「おけい、とりあえず最初やりたかったことはできた」

「さて、こっからどうすっかな~」

「…森を出て…町に行くか」

「しかし森を出るたってこの森、結構広いっぽいだよな~」

「高い所から周りを見渡せればいいんだが…」

彼は少し考え思いついた素振りを見せ、うなりながら一本の高めの木のを見た

「登れるか~?まぁ、でこぼこしてるし太めの枝もあるからいけるか…」

「ま、幼稚園以来の木登りしてみたかったし、やるか!」

そう言って彼は木の目の前まで歩きその木を見上げた

「ん~っと、こっから登って…あの枝をよじ登って…よし、行けそうだな!」

「とりあえず手袋だけはめとくか」

彼は軍手をはめ登り始めた

怖さを感じるような動きだったが少しずつ登っていきなんとか頂上までいった

「よっしゃ!頂上だー!」

そして彼はふと下の方を見て

「うわ、結構高いな、怖え~」

「さてっと、運良く町が見えたりしないかな~」

「……………森だな…うん、どこまでも」

「おいおい、せっかく登ったってのになにも収穫がないのはきついぞ」

「マジでなんかないのか?」

彼は目を凝らし全方向隅々まで見渡した

「……ん、あっちの方向…所々謎に開けてるな…」

「まさか誰か住んでたりして!」

「……しかし、そもそも人間かどうかも友好的なのかも分からない…」

「けど、所詮ここは森の中、危険が伴うのはどこも変わらない…」

「だいだい何キロだ?あそこは…」

「まぁ、2日くらいで着くっしょ!」

「そしたら…」

彼はポケットから方位磁針を取り出した

「まず、使い物になるかの話だけど…お、大丈夫そう!」

「んっと、東西方向ね」

「よし、そうと決まれば早速行くか!」

「よっしゃ!まずは降りるところか…ら……」

「……どう降りよう…」

彼は降りきるまで、登る時の倍かかった

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