企画に参加して頂きありがとうございます。拝読しました。
魔女といえば魔法を使うイメージですが、ここで出る魔法は科学用語。様々な分野の知識あっての魔法なのでしょうが、人を超越した人物として描写されてゾクゾクしました。もしかしたら、ヤヌシュと出会う前のアーニャも何かしらの理由で自身の命を繋ぎ止めるために時間を逆行し、幼児の姿になっていたのではないか……そう考察したくなる作品でした。
素敵な作品をありがとぅございました!
作者からの返信
企画主さまだ!
素敵な催しものをありがとうございます。
> ヤヌシュと出会う前のアーニャも何かしらの理由で自身の命を繋ぎ止めるために時間を逆行し、幼児の姿になっていたのではないか
ふっふっふっ、その答えは、読者様のこころの中に!
そして、共食い要素を入れるのを忘れてました
すごい、掌編の満足感を越えている気がしました。
アーニャの成長過程にて、「みんな」の存在が知恵を与えてるような感じでした。
その時点から魔女の片鱗があったのか。なんなら、「魔女の集会所」と呼ばれてるほどの場所に居たのだから、魔女に捨てられた可能性もありそう。
アーニャ本人の力は、大学で覚醒した感じなのかなぁ。
物質の分解、生命の逆行が出来る時点でとんでもないですけど、軽く使ってそうな雰囲気でしたし、もっととんでもないことが出来そうな予感がしたり。
コメントで気づきましたが、確かにいわゆる魔女集会の展開と逆ですね。
そういう手があったか……と唸ってしまいました。
……長文失礼しました。
読み応え、空白の余地、色々と楽しませていただきました!
作者からの返信
嬉しいご感想、ありがとうございます!
裏設定はあんまり考えていなくて、「魔女集会……これ、なんかすごそう」と思っていただけるように頑張りました。
アーニャは16歳で大学にいって、8年間たった設定でした。
その中で覚醒していった感じです。
その間のヤヌシュとの交流などは、書けそうになくすべて端折っていますが、なんか事情があって疎遠になってしまった、という体にしています。
裏設定まで考え抜いて、それを少ない字数で巧みに表現しないとなんでしょうけれど、むつかしいです……
拝読しました。
ヤヌシュは第一次世界大戦で、何処の旗の元で誰と戦っていたのだろうか?とか、1944年の東部戦線で1個小隊にティーガー付けて送るなら、既にロシア人が雪崩れ混んでいるんじゃ無いかとか、些末な事に目が行ってしまいましたが、ポーランドの地が魔女集会という舞台装置に適合させやすいというご判断はわかります。
科学の言葉で呪文を唱える魔女、という設定に美しさを感じます。
作者からの返信
イクラ丼史の GYAK さまではありませんか。感想ありがとうございます!
GYAK さまに監修いただけたら完璧な考証と設定ができていたに違いありませんが、わたしのは結構テキトーなのでした……。
ヤヌシュは、オーストリア=ハンガリー帝国の狙撃手だったていう設定にしていて、本文にも最初は入れていたのですが削りました。
教会に立て篭もっているシーンはケイト・クインの「戦場のアリス」で村人が虐殺されるエピソードが出てくるのですが、そこから思いついた設定です。フランスのオラドゥール=シュル=グラヌの虐殺みたいなことが起こりそうだったけど、それが阻止された、みたいなイメージです。
フランスじゃなくてポーランドの史実と重ねられるとよかったんですけど。
4000字縛りだからいいけど、長編にしようとでもしたら、いろいろ大変そうですね。
編集済
10月後半の雰囲気にぴったりの作品をありがとうございます!
めくるめく輪廻の物語、とでも言えばよいのでしょうか? 素敵な円環の理です。アーニャ側には永劫の記憶は微かにあるのかな? 自分を拾って育ててくれたヤヌウにこれからどんな愛情を注ぐのか、記憶は肉体に宿るのか、魂に宿るのか等、色々妄想がはかどります!
P.S. なるほど、元ネタがあったんですね! 元ネタも見てきました。こちらもあちらもステキで、見事な前日譚ですね! (*´ω`*)
作者からの返信
応援と⭐️、ありがとうございます!
「魔女集会で会いましょう」という自主企画。調べてみたら、魔女集会というのは2018年にSNSで流行ったもので、こんな構造になるんだそうです。
前半
・魔女が小さな男の子を拾って守り、育てるパート
後半
・その男の子が成長して大きく強くなり、魔女を守るパート。ただし、魔女は成長しないので出会った頃のまま。
そんなわけで、それを反転させてみました。
前半
・男は最初から強い状態。老いていくのみ、魔女は子供で成長する。魔女は守られる立場
後半
・魔女の成長は16歳で止まる。男は子供に戻り罪から許される。
ここから、本来の魔女集会の物語が始まるんだ、という始まりの予感なのでした。
お楽しみいただけたみたいで嬉しいです!
冒頭から修辞法に彩られたしめやかな雰囲気に酔わされ、中盤のアーニャが暖かく、最後は科学式のような呪文が圧巻でした。あんなのどうやったら考えつくのか、見当もつきません。まさにエクセレント。こんなに良い一話短編は読んだことが無いです。むしろ続きが読みたいほど。ここで終わるのがもったいない、と感じるほどでした
作者からの返信
応援とお星さま、ありがとうございます!
お褒めいただき、嬉しいです。
「魔女集会で会いましょう」という自主企画への参加のための書き下ろしでした。
調べてみたら、魔女集会というのは2018年にSNSで流行ったもので、こんな構造になるんだそうです。
・魔女が小さな男の子を拾って育てるパート
・その男の子が成長して大きくなり、魔女を守るパート。魔女は年老いない
そのままの筋だとむつかしかったので、立場を反転させてみた、というのが元の発想でした
遅ればせながら、今回も本当に素晴らしい短編でした……!
物語の空白部分をあえて語らず余白として読み手に自然と想像させる……これはやりたくても中々できることじゃないと思います。
森の中でアーニャが狼の亡骸に守られていたこと、24年前にも魔女集会があったことなど、断片的な情報からも彼女がどのような存在なのか想像が膨らみます。
アーニャを救ったヤヌシュが今度は彼女に命を救われる……そして幼くなったヤヌシュを抱えて魔女集会へと向かう彼女の姿にも語られぬ心境の深さが滲んでいました。
……とにかく必ずもう一度読み返したくなる美しい円環構造に感動しました!
長文失礼いたしました。
これからも応援しています!
作者からの返信
素敵な感想と⭐️ありがとうございます!
字数制限があったので、いい感じに余白が残りました。制限なしだったら、もっとごてごてになってしまったかもです🤣