この物語は、世界暦100年代末期から200年代初頭にかけ、世界中にその姿を見せた「島船」……、霧とともに現れ、霧とともに消える不思議な城を追い続けた、ひとりの男の旅路を綴るものである。
その男の旅は、魔法の普及とともに人類が飛躍的な発展を迎えたその時代にあって、神話から漏れ出たかのごとき神秘と混沌の光彩があった。
その時代に至るまで生き延びた、大いなる魔法使いたち、人ならざる者たちは、島船とその男を「星の影」と呼んだ。
そしてその旅は、ひとりの男が、失った愛と魂を取り戻そうと歩み続ける果てなき道のりでもあった。
・このシリーズは、「小説家になろう」でも掲載しています。
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