原爆
広島平和大通りと言えば、切っても切り離せない場所がある。
広島平和記念資料館。広島県広島市中区に所在する博物館だ。原爆資料館とも呼ばれる。
「学校で来た以来だな。怖いからあんまり訪れたくない場所でもあるけれど」
1945年8月6日午前8時15分、ここは核の炎に包まれた。
広島だけでも、1945年末までに死者が約14万人。しかし、正確な死者数は現在も把握されてはいない。これは『死者一人一人を確認することは困難』な状況であったかららしい。
原爆による犠牲者の遺体は、爆発の際の凄まじい熱線と爆風により損傷が激しく、多くの場合、男女の判別すら困難なほど黒焦げや膨れ上がった状態だったようだ。
原爆資料館では、当時の焦げついた建物の写真や、当時を生きた人達の写真、被爆体験を描いた絵画、遺品を見ることができる。
「初めてのデートが、まさか平和について考えさせることになるとはなぁ」
「僕たちがここにいるのも当たり前ではない。今の日本は平和だけど、これからどうなるんだろうねぇ~」
彼女の声色は心なしか震えていた。多分、彼女も怖かったのだろう。
「新たしい戦前とか言われてるぐらいだしなぁ」
平和がどうか続きますように、そう願わずにはいられない。
原爆資料館を出た後の平和大通りはたいへんに大盛り上がりであった。
数十年前は、焼け野原だった場所が、今は栄えている。そこに至るまで何人が支え合って生きてきたのだろう。そう思うと、感慨深い感情が込み上げてきた。
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