第3話:青年、拉致監禁されし事。

 小学生だった頃の夢を見ていた。親父がせっかくの休みだからと、遊園地へ連れて行ってくれた日の夢だ。


 ずっと楽しみにその日を待っていて、実際とても楽しかったはずなのに、やっぱり俺が出かける時は何かが起こる時だった。


 閉園時間も近付いた夕暮れ時、最後に乗った観覧車が俺たち親子を最上部まで運んで、急にその動きを止めてしまったのだ。


 機械の老朽化ろうきゅうかだったか電気系統の異常だったか、原因はよく覚えていない。閉じ込められたまま五時間が過ぎて、怯えるのにも疲れて眠ってしまった頃、ようやく救助の手は差し伸べられた。


 細かな部分は朧気おぼろげなのに、外からレスキュー隊員が扉をこじ開けようとして、観覧車がガタガタと揺れていたのだけは嫌にハッキリと覚えていた。


 その夢の中の観覧車の揺れと、今の俺の体が感じる揺れがリンクしている。ガタガタ、ガタガタと。


 そこで俺は、頭部に鈍い痛みを感じて夢から覚めた。こめかみの辺りから、ズキズキとした疼痛とうつうの信号が発信されている。呼吸をしようとすると違和感を覚えて、口元が何か変だと思い至る。


 周りを見ると、目元しか見えない出で立ちの男が二人、俺の左右に座って行き場を塞いでいた。


「目覚めやしたかい、兄さん」


 振り返って声を掛けてきたのは、髪形の整っていないサングラスを掛けた男だ。その顔を見て、ようやく俺は自分の置かれた状況と、こめかみの痛みの理由を思い出していた。


「んんーーーーー!! んんんーーーーー!!」


 せめてもの抗議を発してみても、口はガムテで塞がれてまともな発声にならなかった。気絶させられて忘れていたが、俺は現在進行系で拉致らちされ、どこかへ連れて行かれる途中なのだ。


「静かにしろ!」


 右隣の男が俺の頭を小突いて黙らそうとしてきたので、ムカついた俺は敢えてそれを避けずによろけたフリをする。


 わざと肘が当たるようにしながら思い切り体重をかけてやったせいで、肘は右の男の脇腹をどつくような形になった。


「こ、この野郎……!!」


 男が目に苛立ちを浮かばせて、ポケットからナイフを取り出して俺に突きつける。


「大人しくしないと、命の保証はねぇぞ!」


「おい、やり過ぎだ!」


 左の男が止めようとしたが、俺はここぞとばかりに頭を振って、ナイフに飛び掛かった。


「うわっ!?」


 ナイフの先端は口を封じていたガムテープに当たり、ほんの一センチ程度の穴を空けた。まさかナイフに向かって来ると思っていなかったのか、動揺したらしい右の男は思わずナイフを引っ込めた。


「やってみろ……こっちはこんなこと慣れてんだ……ナイフがあっても助かると思うなよ……」


 狂犬のような顔をして、ガムテープに出来た隙間からくぐもった威嚇いかくの言葉を発する。両隣の二人ともドン引きしてるのが、これでもかと伝わってきた。


「うるせ〜兄さんっすねぇ。もっと頑丈に留めてた方がいんじゃねっスか?」


 助手席の大男のアドバイスのせいで、手錠の上から更にガムテープでぐるぐる巻きにされてしまい、手足の自由はほとんど無くなってしまった。もちろん口も再度塞がれた。


 車は相変わらずガタガタ揺れ続け、いい加減腰が痛くなりそうだった。一体どんな悪路を走っているのか、不思議でならない。


 スモークガラスが張られていて外は見ることが出来ず、運転席のディスプレイに表示されるはずのデジタル時計も見えないよう隠してあった。自分がどれだけ気絶していたかも分からないせいで、大まかな移動距離を推測することも不可能だった。


 どうやらこいつらは、俺をどこに連れて行くのか是が非でも隠し通したいみたいだ。そこまでやられると打つ手はないので、俺はすっかり及び腰になっている両端の誘拐犯を威嚇いかくし続けて、溜飲りゅういんを下げることにした。


 喉の奥から低い唸り声を絞り上げ、動かせる関節を捻っては抵抗の主張を続ける度に、貼られるガムテープの量はますます増えていき、最終的には発掘されたばかりのミイラのような俺が出来上がっていた。


 そうして体感では二時間以上車で走って、ようやくバンはその走行を止めた。止まった先に見えたのは、藪草やぶくさだらけの中に建った一軒の廃屋だった。


 五階建ての、多分ホテルか何かだったんだろうと思われる建物だ。入口までの道は荒れ果てて、中も相当オンボロなのが予測出来る。太陽がかなり高い位置にあるように見えるので、少なくとも今の時刻は正午前くらいには差し掛かっていそうだった。


 俺は動かせる部位がほとんど無かったため、後部座席の二人に手荒に頭と足を持たれ、荷物のように乱暴に持ち運ばれた。中に入ると、ホテルのエントランスに当たる場所に、何人かの人が待ち構えているのが見えた。


 大多数は動きやすい格好をして、顔が分からないようマスクと帽子で隠す拉致の実行犯と同じ服装をしていたが、真ん中にいる一人だけはやたらと小綺麗な明るい色のスーツを着ていた。真ん中分けの髪形で、メガネを掛けたいけ好かない感じのする男だった。


「遅かったですね、猩々しょうじょう。予定より三十分の遅刻です」


警察サツにバレねぇよう道を選んで来たんすよ。文句は運転手に言ってくだせぇ」


 大男が不服そうに漏らすのを聞いていないのか、メガネは俺の方をちらりと横目で見る。


依代よりしろは随分と大袈裟に捕まえたようですが、怪我はさせていないでしょうね?」


かすり傷ひとつ付けてねぇすよ。小うるせぇこってすねぇ、アンタも」


「そうですか。では、あとは手筈てはず通りに」


 それだけ残して、メガネの男は外に出て行こうとした。その時点で俺は、冷凍マグロみたいに床に転がされている。俺の横をメガネが通る時、視線で噛みつかんばかりににらみつけて唸りを上げてみたが、鼻で笑われておしまいだった。メガネがバンに乗って行ってしまうと、むさ苦しい男連中だけが俺の周りには残された。


 それから俺は四人掛かりで三階まで運ばれ、その中の一番奥まった一室のベッドに放り込まれた。やはりそこはホテルのような宿泊施設だったようで、部屋には鏡台や、椅子と机のような生活用品が一通り揃っていた。


 ただしそれらは全て、十年以上は放置されていたであろうほどに埃を被って、今にも崩壊しそうな年代物ばかりだった。部屋の鍵もギシギシときしむような代物で、プライバシーが保たれるのかすら疑問である。


 俺はベッドの上に放り投げられ、雑に捨て置かれた。一番後ろから着いてきていた大男が、他の男たちと二、三言会話を交わして部屋に残ると、他の連中は全員外へ出ていった。


 大男は部屋の奥から椅子を持ってきて、ドアの前へ置いた。そしてそこへ腰掛けると、長い足を組んでこちらを眺め始めた。


「さぁて、逃げようなんてしねぇでくだせぇよ。手段を選ばずってのはこっちもやりたくねぇんで」


 どうやら俺に話しかけているようだが、会話が成立するような状況でないことを忘れてるんだろうか。


「んーーー!! んんーーー!! ん!! んん!!」


 俺は体を弾ませながら、自分の顔を滑稽こっけいなくらい大男の方へ突き出した。その意図を汲んだのか、大男が思案する。


「あぁ、そういや喋れねんでしたっけ……ま、ガムテくらいは外してもいいか。舌噛んだりしねぇでくだせぇよ」


 言うと男は有言実行、俺の口に貼られている分のガムテープだけは外してくれた。


「ぶはっ!! ハァハァ……へっくし!!」


 呼吸と共に古い家屋の臭いが鼻を刺激して、それまで出すに出せなかったクシャミがようやく表に出てきた。埃も凄いし、老朽化も激しい。こんなところで監禁されるなんて、たまったもんじゃない。


 とにかく会話が解禁されたなら、自分の置かれた状況を少しでも良くするのが俺に許された手だ。だから言葉は、慎重に選ばなければ。


「おい、アンタ……」


「へぇ、何でしょ」


 俺はここに着いてから、一番気になって仕方なかったことを尋ねることにした。


「アンタ、ショージョーって名前なのか」


左様さようで。それが何か?」


「ショージョーって、どんな字書くんだ? 表彰状とかの賞状しょうじょう? 病気とか怪我の症状しょうじょうか?」


「……はぁ?」


 大男は当然の疑問を顔に浮かべたあと、額に手を置いて喉の奥で笑いを堪えているようだった。


「クッ……クククッ……口開いて一番に聞くのが相手の名前ですかい? 兄さん変わり者だねぇ。言っとくが猩々しょうじょうは偽名みてぇなもんだ。後から警察サツに垂れ込んでも意味ねぇっすよ?」


「そんなこと考えてない。ただ気になったから聞いただけだ」


「……猩々しょうじょうはけものへんに星、それを二つ並べてヒヒとかチンパンジーを意味する古い言葉っすよ。これで満足っすか?」


「へぇ……変なあだ名」


「自分から聞いといて、ひでぇ言い草だな」


 男はやれやれといったジェスチャーをして、会話を終わらせようとした。しかし俺としては名前のことは単なる取っ掛かりで、ここからが本番だ。


「それで、交渉の余地は?」


「はぁ?」


「交渉だよ、コーショー。逃がしてくれとは言わないから、言うことの一つくらい聞いてくれてもいいだろ?」


 余りにも厚顔無恥こうがんむちな俺の要求だったが、猩々しょうじょうはさほど意外にも思わなかったのか、思いがけず冷静に聞いてくれた。


「それは内容次第っすかねぇ。何すか、別に命までは取られねぇっすよ、多分」


「多分じゃ意味ないだろ……それに要求はそんなんじゃない。親父には手を出さないでくれ。それだけだ」


 ベッドへうつ伏せに転がされながら、俺は額をマットに擦り付けるように頭を下げた。自分の命を守るのはもちろん大事なことだが、相手が組織立って犯行に及んでいるなら家族にも牙をくかもしれない。俺にとって最悪なパターンは、それしかなかった。


「若ぇのに肝の座った要求じゃねぇすか。心配しなくても、あっしらが用があるのは兄さんだけでさぁね」


「本当か?」


「えぇ、ですがここで暴れたりこっちの指示を無視したりしたら……そん時は分かるっすよね?」


 猩々しょうじょうが、サングラスの奥から圧を掛けて来ているのが伝わってくる。


「無理に決まってんだろ」


 けれど俺はそんなものは知らん顔して、自分の都合だけを口にした。


「だいたいそっちが無法なことしてるのに、なんで俺がお前らの勝手な言い分を聞かなきゃいけないんだ。立場分かってる?」


「……そりゃ概ねこっちの台詞だと思うんですがね。親父さんが危ない目にってもいいんで?」


「それはそれ、これはこれ。俺は可能な限りお前らから全力で逃げるし、その結果お前らが親父に危害を加えたら絶対に報復ほうふくする! 絶対にだ!」


 一切のおふざけ無しで宣言してるのに、猩々しょうじょうは途中で我慢出来なくなったのか、険しい顔を綻ばせて体を半分に折っていた。


「あ、あんま笑わせねぇでくだせぇよ……あっしはこれでも仕事は真面目にやる方なんすから……クククク……」


「アホか! こっちも至って真面目だ!」


「あーおかし……しかし兄さん、さらわれたってのに随分と落ち着いてるじゃねぇすか」


「そりゃあ、三回目だからな」


「三回目?」


誘拐ゆうかいされるの、人生で三回目。身代金目的が一回、頭のおかしい女に連れてかれかけたのが一回、それと今。だからもういい加減に慣れてんだ、こっちは」


「そりゃまた……ご愁傷様しゅうしょうさまなことで」


 悪党のはずの猩々しょうじょうから同情の言葉が漏れるほど、俺の境遇はやはり悲惨なものであるらしかった。


「同情するなら逃がしてくれ」


「だから言ってるじゃないすか。あっしは真面目に仕事するタイプだって」


「とてもそうは見えないぞ。そもそも誘拐犯ゆうかいはんって、こんな人質と話したりしないだろ」


「そりゃあっしは『外注』っすからねぇ」


「『害虫』?」


 実は昆虫か何かだったりするのかと思って、猩々しょうじょうの顔に穴が開くほど見つめてしまった。


「……あー、口が滑った。今のは聞かなかったことにしてくだせぇ」


「害虫ってどういうことだ。駆除業者のことか?」


「何を言ってるか分かりゃせんが、理解してねぇならいいっす。あとは静かにしてくれりゃあ、あっしが言うことはねぇんすが」


「やだね! お前がうんざりしてノイローゼになるまで喋り尽くしてやるわ!」


「ったく……しょーがないすねぇ、じゃあこういうのはどうっすか?」


 猩々しょうじょうはぽんと両手を打って、椅子から立ち上がった。


「今から兄さんの拘束を解いてやりやす。その上であっしに指一本でも触れることが出来たら、ここから逃がしてもいいっすよ」


「マジか! ボーナスゲームじゃん!」


「兄さんみてぇなタイプは、実力で思い知らされた方がこたえるでしょうからねぇ」


 それは暗に、触れることすら許さないという猩々しょうじょうの自信を示していた。それに成功したとしても、仕事はちゃんとすると言う猩々しょうじょうが約束を守る保証はない。それでも、俺の選べる選択肢は他になかった。


「本当に指一本でも触れたら、ここから逃がしてくれるんだな?」


「えぇ、ウソは言いやせん。出来るもんならね」


 言いながら猩々しょうじょうは、俺の動きを制限していたガムテープを乱雑にがしていく。関節を自由に動かせることに、幸せを感じる日が来るなんて思いもしなかった。


 全身のテープをがすと、猩々は次に腕の手錠を、最後に足に掛けた手錠を外した。


「さ、これで兄さんは自由っすよ。ちょっと遊びやしょうか」


 そんな台詞を猩々しょうじょうが言い終わらないうちに、わざと無防備に、触れられる距離にいた猩々しょうじょうへ向かって腕を伸ばしてみせる。しかし猩々しょうじょうは軽く身を捻っただけで、俺の腕をかわしていた。


「おっと、油断も隙もねぇ兄さんだ」


「さすがにそんな簡単に触らせちゃくれねーな」


 当たり前だが猩々しょうじょうと俺の間には、子供と大人以上の差があるようだ。だからこそ俺の頭には一つだけ、猩々しょうじょうを出し抜いて逃亡出来そうな策が浮かんでいた。そのためには猩々しょうじょうに、俺がならない。


「……ッシャ!!」


 気合いの声を上げて、俺は猩々しょうじょうに体当たりをぶちかまそうとした。猩々しょうじょうの胴体あたりを目掛けて、両手を広げた低い体勢で走る。触れられたら負けの猩々しょうじょうは、この体当たりを避けようとするはずだ。


「勢いだけはいいじゃねぇっすか。その調子その調子」


 猩々しょうじょうは何の苦もなく、俺の体当たりを簡単にける。けど、楽しげに笑っていられるのも今のうちだ。俺は予定の場所に猩々しょうじょうが来るのを、当たらない体当たりを続けながら辛抱強く待った。


 そして、その時は訪れる。猩々しょうじょうの体の位置が俺の望んだ場所に動いた時、俺は両手を前へ伸ばしてこれまでより一段早く猩々しょうじょうへ触れようとした。当然、猩々しょうじょうはそれを避けようと闘牛のようにヒラリと左へ逃げる。しかし俺の狙いは、猩々しょうじょうに触れることじゃなかった。


「おおぉぉぉぉ!!!」


 勢いづいた俺の体当たりは、猩々しょうじょうが体をかわしても止まらなかった。俺の狙いは、猩々しょうじょうの背後にある部屋のドアだった。


 俺が賭けたのは、部屋の鍵が老朽化でもろくなっている可能性である。閉める時にギシギシと軋んでいた鍵は、見るからに貧弱で鍵の用を成していなさそうだった。それを壊せればこの自信ありげな化物を相手にしなくても、外に出られると考えたのだ。


 ドアの他に窓へぶつかる方法も考えたが、ここは三階である。落ちて下草しもくさが支えてくれる高さではない。もちろん外には、猩々しょうじょう以外の犯人も待機していることだろう。けれどそれを差し引いても、こいつ一人を相手にするよりは対処のしようがある気がした。


 何より外の連中は、猩々しょうじょうがこんな遊びを提案していることを知らない。ならば、どさくさに紛れて外へ出ることくらいは叶いそうに思えたのだ。


 とにかく今は、ドアを破れるかどうかに掛かっている。猩々が気が付くよりも早く、ドアにぶつからなければ……。


 しかし相手は、そんな俺よりも更に上手うわてだった。左に身をかわしてバランスを崩していたはずの猩々しょうじょうは、後ろへ倒れるように足を伸ばし、足の爪先を俺の向こう脛へ引っ掛けたのだ。


 まさか足が届くと思っていなかった俺は、不格好ぶかっこうにも大コケし、顔面を派手にドアへぶつけてしまった。


「ぶへぇっ!!」


「惜しかったっすねぇ。でも、ドアの方見過ぎっすよ。狙いがバレバレ」


 立ち上がった猩々しょうじょうは、俺の首根っこを掴むと、恐ろしい怪力で床に押さえつけた。


「くっ……離せ……!!」


「駄目駄目、ゲームはもう終わりっす。後はゆっくり寝てるといいっすよ〜」


 背後から頸動脈けいどうみゃくを押さえられ、俺の意識が次第に薄くなってゆく。そんな芸当が出来る人間を目の前にして、絶望の色がどんどん濃くなっていった。


「まぁそれなりに楽しんだんで、一つだけ教えてやりやすよ」


 猩々しょうじょうが、俺の耳に顔を近づけて囁くように伝える。


「兄さんは今日から三日後、マガヒコノオオカミの依代よりしろとなる。それまでせいぜい逃げるなり何なり、足掻あがいてみなせぇな」


 その聞き慣れない神様の名前を聞いたところで、俺の意識は完全にブラックアウトしていた。




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