⚠︎更新停止 学園ヒロイン全員病ませるから勝手に戦ってくれ

三玖土

ヤンデレスターターセット

 ※第一話の内容を修正しています ご了承ください


 


「せーんぱいっ♡」


「夏目君」


「ねぇ...夏目。」


「夏目っ!」


「ドブ」




 -------




 俺こと暁月夏目は


 学園での立ち位置はなんとも言えない感じで 特段いいともいえないし悪いともいえない

 そんな場所に定着している


 そう 俺を知ってる学園の生徒ならばそんな風に見えるのが普通だと思う

 何もない 特別何か持ってるわけじゃないし

 かといって別に全く影がないわけでも目立つ存在でもない

 そんな存在 そう見える様になっている

 そっちの方が都合がいいからな


 だけども実際として俺は

 今日までずっと

 基盤を整えて続けていた


 最低限動ける様に 目的を達成させられる様にな

 そしてその時はやってきた


 今日から俺は ヤンデレ育成を始める事にする


 手札は揃ってる

 開始するには十分なだけのハンドがある


 妹 幼馴染 同級生 後輩 先輩 


 ヤンデレスタートの応援キットが全部ある


 ここから初めていこう

 今はこの存在達だけだが時期に数は増えていくだろう

 ならば今は 手持ちのハンドの攻略から始めるとしようか


 一応現時点での俺に対する好感度の様な物を出してみる

 これは現状確認兼育成をする上での大きなバックアップとなる



 ------------------



 幼馴染 150+


 全体的な対応 過剰

 俺に対する反応 ゲロ甘

 家での扱い しらん

 俺に対する表情 恍惚

 デレた回数 数えてない

 胸がでかい


 同級生 60


 全体的な対応 良好

 俺に対する反応 明るい

 家での扱い 知らん

 俺に対する表情 楽しそう

 デレた回数 4

 胸がでかい


 先輩 40


 全体的な対応 狐を摘む様

 俺に対する反応 若干腫れもを扱う感じ

 家での扱い 知らん

 俺に対する反応 憂鬱

 デレた回数 1

 胸がでかい


 後輩 80/-80


 全体的な対応 生意気

 俺に対する反応 舐め腐ってる

 家での扱い 知らん

 俺に対する反応 小悪魔

 デレた回数 150/0

 胸がでかい


 妹 −150


 全体的な対応 絶望的

 俺に対する発言 猛毒舌 尊厳の否定

 家での扱い かろうじて部屋の隅の埃

 俺に対する表情 袋に詰められた生ゴミを指で掴む時のあれ

 デレた回数 0

 胸がでかい 


 ------------------


 これが現状のおおよその情報になる

 優先順位をつける前にまずは

 ヤンデレ化難易度から決めていく


 5位 幼馴染


 選考理由

 存在そのものが爆弾すぎる 俺に対する感情だけ他の人間に向ける物とはかけ離れすぎているため既に危険物 何もせずとも勝手に病む事が想定できるため放置でも問題ない


 4位 同級生


 選考理由

 普通すぎる故の危険性 俺に対して特段何かあるわけではない

 だからこそきっかけを与えた瞬間にヤンデレ化する可能性が予測できるが

 現状は好感度不足 将来性を加味しての4位が妥当


 3位 先輩


 選考理由

 純粋にヤンデレ化させるだけなら1番難しいタイプだと思う

 俺に矢印がまず向いていない 今現状ではただただ本当に1人の後輩男子生徒と先輩の関係でしかない それに時々本心から嫌悪される時がある それでも関わってはくれている

 3位に位置付ける おそらく変動もない ある意味の不動


 2位/暫定1位 後輩


 選考理由

 純粋に何考えてるのか行動原理が予測できない

 ただ単に揶揄ってるだけなのか 本当に好意があるのか

 あるいはとんでもなく嫌いだから俺をハメて社会的に潰そうとしてるのか

 全てに可能性があるからヤンデレではなく別の何かになる可能性が高い

 得体の知れなさで2位に位置する存在 正直マジで怖い


 殿堂入り 妹


 待遇処置

 ヤンデレ化どうこう以前に会話をしてもらう土俵に立てていない

 まずは同じ人間として扱ってもらう所からのスタートになる

 袋の中のゴミから ゴミ袋ぐらいにまでランクアップしなければ

 俺の計画はこいつ1人で壊滅する


 ------------------


 さて

 一旦こんな所でいいだろう

 ここから先は俺もどうなるかわからないが

 未知だからこそ楽しいものだ


 順位がひっくり返るのか 新しいヒロインが追加されるのか

 妹は俺をゴミ袋にしてくれるのか


「夏目。」


 なんにせよ俺がやるのはあくまでも

 舞台演出の用意だけ

 役者は揃っているからな

 俺は観戦させてもらう


「ねぇ」


 そろそろ次の教室の移動だ

 俺も準備を始めるかな


「キスするよ」


 はははキスだって?おいおい今は好感度を上げる土台作成の時期だ

 焦る必要はないんじゃないか暁月夏目

 先走りたくなる気持ちはわかるがまぁ落ち着けよ

 それに俺は



 ん。



 頬に何かが触れた感触がする 柔らかい何かが頬に触れていて

 その感触がゆっくりと離れていく


「起きた」


 声の正体は知っている

 確認をしようと俺は

 声の聞こえてきたほうに顔を向けて---


 頬に来た感触が

 俺の口元に移ったことを理解する


「次 移動教室」


 知ってるよ

 ちょうど移動しようと思ってた所だよ

 でも君さ


「もっと他になかったのか」

「起こし方」


 間髪入れずにただ一言

 すぐに返ってきたのは



「ない」

「これしか知らないから。」


 

 幼馴染

 

 

 なるほどこいつはもしかしたら

 ヤンデレよりも


 やばいかも知れないわ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る