敵わない君にただ愛されたい

恋文春奈

第1話

2泊3日で彼は仕事だ。


寂しくてしょうがない。


1日目は何とか普通に過ごした。


メールとビデオ通話は絶対した。



2日目の夜ビデオ通話で怜央くんが



「明日の昼には帰れるから水族館にでも行く?」



「行く!」



寂しいなんてひとことも言ってない。


でも怜央くんは分かっちゃうよね。


ビデオ通話をきる。




寂しいよ…。



怜央くんに秘密でTシャツをぎゅっと抱きしめて怜央の匂いを嗅ぐ。




寂しいからベッドまで持っていこう…。



今日は怜央くんがいつも寝ている側で寝よう。



Tシャツを抱きしめたまま、怜央くんの香りに包まれたまま眠りにつく。



次の日


「おかえりっ!」


私はすぐ抱きついた。


怜央くんは抱きしめ返す。



「ただいま!寂しかったでしょ」



「やっぱり分かった?」



私は笑みを隠せないくらい怜央くんに笑顔を向ける。

怜央くんの香りにドキドキ…。



「たった2日会ってないだけだけど嬉しいの!」



「俺も会いたかったよ」



怜央くんの笑顔で私は離れたくなくなった。



「琴葉…?どした?水族館行こ?」




「怜央くん……5分だけでいいから…離さないで…」




「分かった…かわい…」




怜央くんはさっきより強く抱きしめる。



怜央くんの香りに包まれる。



10分後


「じゃあこのまま離さないでいようかなー?」



「行く!水族館!」


怜央くんは楽しそうに笑う。


もう…いじわる…!

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