閉ざされた世界から立ち上がる

第1話:閉ざされた世界

僕の名前は佐伯翔。中学2年生だ。
今、僕は不登校。理由は中学1年の3学期に遡る。
親友の晴太に打ち明けた。「なぁ、晴太、実は僕、男が好きなんだ。」
「は?」晴太は驚いた顔をした。
「ずっと黙っててごめん。言うのが怖かった。でも、晴太なら……」
「気持ち悪い。お前とは縁切るわ」
冷たく言われた。それで一日が終わった。
翌日、学校に行くと、男子も女子も冷たい視線を浴びせる。
机を開けると「ゲイ」「気持ち悪い」「死ね」と赤いマジックで殴り書きされていた。
僕はそれを見て、居ても立ってもいられず教室から逃げ出した。
それ以降、学校には行っていない。
部屋に閉じこもり、ゲームだけが友達だった。
親にも先生にも本当のことは言えない。どうせ引かれるだけだ。
そう考えながらコントローラーを握っていると、インターホンが鳴った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る