第2話にちじょう編『xねんLぐみ!ロジネラせんせい!』
にちじょう編『xねんLぐみ!ロジネラせんせい!』
△△くん(外の国の萌えアイドル、19歳)「お初にお目にかかります、女王様。」
女王「やぁやぁかわいい△△くんよぉ!」
△△「僕、お勉強できなくていじめられて、辛かったんですけど、女王様が教えてくれるって本当ですか?!」
女王(女独裁者、25歳、本名はロジネラ)「任しちゃれ!好きなだけ聞いて!あんたにいっつも癒されてさー、会えてよかったよ!」
△△「ありがとうございます!」
△△(怖い女独裁者って言われてたけど、気前のいい人だなぁ...)
女王「ところで、どのくらいからできないんだ?」
△△「えーっと...中学くらいからが怪しくて...」
女王「かしこ。」
ーーー
/著作権対策あり/
[日本語]
△△「この文章あるんですけど、異議と意義ってどうやって使い分けるんですか?」
女王「あーそれね、意義はそのものの内容、異議は反対すること、独裁の意味は「1人が権力を持つこと」で独裁の異議は「独裁いけません」だね。」
[英語]
女王「英語で言うと意義はsignificance、signって入ってる方、異議はobjection」
△△「全然違うんですね。」
女王「そうそう、英単語って簡単な単語ごとの組み合わせになってることもあるんだよね」
ーーー
[数学]
△△「うわー...数学って怖いなぁ...」
女王「大丈夫、スーガクはそんなに怖くないよ、人の気持ちで点数が変わることがないからね。」
△△「ルート3って分からなくて...」
女王「2回かけたら3になる数だね、意味はそれだけ、建築デザインなんかでも使うよ、分数とか少数だと表せないのはちょっと面倒かも、でも無理やり表さなくても基本的に大丈夫、どうしても小数で表したいなら後で代入した方が楽。」
ーーー
[途中休憩]
女王「あぁそうだ、あんた甘いの食べる?」
△△「はい!」
女王「おっけー!じゃあ抹茶と和菓子でも食べて休憩しようか。」
/ロジネラは△△に金箔入りの抹茶と銘品和菓子を渡した/
△△「ありがとうございます!こんなにいいのもらっていいんですか?」
女王「あぁ、たんとお食べ。」
△△「あぁ...なんか上品な味の和菓子と心を感じる抹茶だなぁ...」
ーーー
[理科]
女王「このアクリル模型がねー、今光の屈折起きてんの」
△△「屈折ってこの光が折れて見えるやつですか?」
女王「そう、これの光の入射が臨界角っていう物質ごとの角度になると全反射に変わるんだけど、この全反射はパソコンの有線インターネット通信に使われてるの」
△△「うーん、難しい...」
女王「細かい角度まではノート取らなくていいと思うよ、そんなところまで聞かれることは滅多にない。」
△△「どの辺覚えた方がいいですか?」
女王「えーっとねー、テストに出るのは入射角と反射角と屈折角がどこかって部分だね、垂線に隣合ってる方が入射、反射、屈折角。」
ーーー
[社会]
女王「1789年辺り、フランスでは農民や商人...”第三身分”が重税で苦しんでいました、そこで”絶対王政”を倒して”自由、平等、博愛”を掲げたんだ、これがフランス国旗の由来。」
△△「よかった!民主主義になって...」
女王「政治形態って別に民主主義がいいとは限らねぇんだよな、民がバカなら話にならんし。」
△△「でも、平等っていいことじゃないんですか?」
女王「有限の金で平等を目指すとみんな薄っすら不幸になるゾ」
△△「誰かが割を食う羽目になる...と?」
女王「そう、そこでうちの国は罪人に割を食わせたんだ。」
△△「...ん?」
/一瞬、△△の体感温度が10℃下がったような/
△△「聞き間違え...かな?」
ーーー
△△「ありがとうございます!ところで、お代とかはいいんですか?」
女王「イイヨー!うちの国は教科書代くらい余裕で賄えるからさ。」
_女王「でも一つだけ、ここに名前を書いて拇印、親指の指紋を登録してね。」
/タブレット端末の電子署名が差し出される/
△△「...はい?」
『署名_△△』
女王「ありがとナス、保存した。」
△△「あの、これ、なんの署名ですか?」
女王「うーん、契約書だよ。」
△△「契約の内容、読んでもいいですか?」
女王「おう。」
『
第一条:
乙は甲に対し、教育および公共サービスを提供する。
第二条:
甲が女遊びを実行した場合、または過去の交際歴が確認された場合、甲を下層階級に編入し、無期懲役の強制労働刑、所得税八〇パーセントの適用、並びにゲイポルノレスリングへの出演刑に処す。
甲署名_△△
乙署名_ロジネラ
』
△△「ええっ?!僕、女の人と付き合ったらドレイにされちゃうんですか?!」
女王「あー、そのルールさえ守れば大丈夫だよ、他にも飲食、宿泊等割引サービスもあげるね。」
△△「もしかして...そのお金って...」
女王「一段賢くなった君はもう分かったよね?教科書とラグジュアリー抹茶と和菓子の財源がどこから来たか。」
△△「あと、最近僕をいじめてた人たち、見かけないんですけど...」
女王「それはね、うん、教科書と抹茶と和菓子になったよ。」
△△「どうして、こんなことを?こんなお仕置を...?そんなことをしたら、たくさんの人が傷ついて...」
女王「よくぞ聞いてくれた!教えてやる、俺は純度100の萌えを求めてる、だがアイドルのファン食いのせいで推しキャラが風評被害を受けてファン食いアイドルが許せなくなった、その分を純度100の萌えに還元してやってんのさ。」
女王「あーお仕置きの内容?強制労働させると金になるから、んで、その金の7割で税金減らして3割で萌えアニメ制作してるんだ。」
女王「萌えアイドルを偽った生臭いエタヒニンをズタズタにできて低税率により国民からの反感も減らして萌えアニメ作れて一石三鳥。」
/女王の口調は軽いまま/
△△「この国って悪い人は無期懲役なんですか?でも悪い人も、反省したらいい人になったりしますよ。」
女王「悪いが再犯リスク、雇用先の風評被害、あらゆる金の無駄だね。」
△△「えっ、ところで、道徳ってこの国では...」
女王「粛清したよ。」
△△「ヒッ...」
/△△の力は抜けていく/
女王「だってあんな科目は毛沢東と同じだもん、響きだけは綺麗に見える洗脳。」
△△「洗脳?!洗脳なんてこわいよ...でも女王様にも女王様の正義はあるってことですか...?」
女王「ないです。」
△△「えぇ?!...でも僕、絵本で見ました『勉強も運動もできなくていい、心の優しい人になってほしい』って...」
女王「『勉強も運動もできない、心の優しい人』がどうなるかっちゅーと、俺の答えはこれや。」
/そう言って、プロジェクターで壁に大きく契約書を投影し、なにかの物真似のように言った。/
女王「うん、おいしい!」
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