学の無い魔法使い

@Blue_Mountain

第1話 決断

僕が育ったのは、どこにでもあるような、特別なものは何もない村だった。

どこにでもあるような簡易な柵…

100人程度の村民…

僅かながらの家畜…

そこそこな畑…

ただひとつだけ、村を興した人が残したと言われる魔法の呪文書があったが村の誰も文字を読めなかったので只の飾り物となっていた。


「つまんないなぁ…」

なにもやることがない、正しくは家畜の世話や畑の収穫の手伝い、水運び等仕事はあるのだがいつも同じで飽き飽きしていた。


こんな何もない村を飛び出して華やかな街で色々経験してみたい!そんなことを考えていた。

だけど、村を出街を目指そうとしてもモンスターや野生の動物もいる。街で過ごすのだってお金がいる。

そう思い半ば諦めかけていたが、最近村を訪れた商人とその護衛をしている冒険者を見て、閃いたのだ。

「そうか!僕が強くなれば街にだって行けるし、街で冒険者になればお金も稼げる!」


ー冒険者に、僕はなる!ー


「そうなると身体を鍛えるのは当然として強くなるために…そうだ!魔法の呪文書!!」

誰も読んでいないし、飾ってあるだけなのでこっそり見て勉強する分には問題ないだろう。


そう決断すると僕は身体を鍛え出し、こっそりと呪文書を見ながら魔法の勉強を始めた。

文字は読めないので、ところどころにある絵を見て想像しながら独自の方法で訓練を始める。


「目標は…3年後には村を出て街へ行けるようになること!」


(続く?)

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