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後先を考えず衝動的に少年を買い取ったスヴェイズは、今更なんて軽率なことをしたのだろう思う。
「……きみ、名前は? どこから来たの?」
忌み子が手をつけた少年を街へ戻すのは危険なので論外。となれば、故郷に戻してやるのが一番だ。幸いスヴェイズには時間だけは沢山ある。
「……どっちもわからない」
少年は手を止めて項垂れ、体をふるわせ目に涙を溜める。
スヴェイズはまた早口に捲し立てる。
「そ、それなら名前をつけてあげるよ。そうだなぁ…………"エイル"はどう? い、嫌なら拒否してくれて構わない! その、おれってセンスないから、」
また勢いだけで大切なことを決めてしまいそうになっていたスヴェイズであったが……。
「とてもすてきななまえだ。ありがとう、おにいちゃん。おにいちゃんのなまえはなんていうの?」
少年が涙を拭って笑ってくれたので、スヴェイズは今度は自分が泣き出しそうになりながら名前を告げた。
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