第21話 超ショートストーリー6 お仕事を探します

 グツグツとお鍋の中で、マグロの頭が煮詰められています。


「……グロテスクなんだけど。これ本当に食えるのかな?」


 私の隣でお料理をする刀也様が、困った顔をしておられます。


 ……私がオススメされるがままに、マグロの頭を買ってきてしまったせいでしょうか。  


「……すみません。刀也様」


「ん? 何が?」


「い、いえ、ですからその……」


「あぁ、土日のアルバイトの事……藤乃さんがアルバイトをして、周辺地域に被害が出ない様なアルバイトか~! あるかな?」


「周辺地域に被害……酷いです。刀也様」


 刀也様はたまに私に毒舌な時があります。酷いです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る