男子高校生に、なってた。

プロローグ 4月-入学と突然

高校生をやり直せたらな。って思ってた。まさか、起きたら本当に叶ってたなんて。

一人暮らしで、会社勤めをしていた

私は朝起きると男子校生になっていた。何故それが分かったって、私が通う会社に学校が出来てたからだ。

当然目を疑った。でも中に入らない訳もないので恐る恐る入っていった。

そしたら、4月の桜が迎えてくれた。

「新入生の方ですか？」

「あ...えっと、すみません具合が分からなくて」

「...？？？親御さんはいらっしゃる？」

「...両親はいないです。来てないです」

「あら、そうなのね。ごめんなさい。どうぞこちらへ。入学手続きはもう済んでるわよね？必要書類をあそこに出せばいいわ」

必要書類...？？？そして、私は自分の鞄を見て、その場にしゃがみ込み鞄の中をゴソゴソと探すと、ちゃんと、必要書類らしい、それらしい封筒がそこにあった。

「すみません！」

「はーい？」

「トイレってありますか？」

私は、封筒の中身をトイレで読もうとした。トイレに向かい個室に鍵をかけて、便器に座り封筒の中身を見てみる。

砂河高校の普通科...あ、男子なんだ。

それから、これパンフレットか、後で見ておこう。それから、名前だ

私の名前、中原いおり。中性的な名前。年齢は16歳は、当たり前か。

当たり前じゃない。現実の私は会社勤めの普通の女だったはず。それなのに、16歳の男子高校生になってる...

ええええええええええええええええ！

私はここを3年間通わないと行けないの！？

砂河高校4月　中原いおり　入学