第3話 シンロー街

「ほら!みて〜あそこだよ〜」

そこは上空から見ると、蜃気楼のようなモヤがかかっている場所だった。

チェリーが私に巻いていたリボンを解くと、いつの間にかシンロー街へ到着していた。


「ようこそ〜華〜!」チェリーはいつも楽しそうにニコニコとよく笑う。

街は、とても賑やかて、不思議な場所だった。

「うわ〜!なんだか、すごい場所だね〜!」

町の建物や植物はとてもユニークな色や形をしていて、町の生き者達もみんな、見たことのない姿ばかりで、私達がイメージするような妖怪とかお化けのようなのとも違っている。


カラフルな風船で進む乗り物や空に続く不思議な紐、雲の上にも街がありそう。あみだくじみたいな滑り台の道…

すごく頑丈そうなのに触るとスポンジみたいなビル、咎ってたりへこんでたり、くねくねだったり、とにかく形も色も不思議な建物ばかり…。


「へーい!いらっしゃいいらしゃい!」

「ごきげんよう」

「こんにちは〜」

「どいたどいたー」

「あー、いそがしいそがし!」

「ふぁ~今日は何しよっかなぁ」

ブロロロー

カランカラン

〜♫〜♪〜♫〜♪

…街の音も活気がある


特に、この街のみんなはほんとに不思議で個性的。

うさぎとカンガルー?

亀と牛? 

きつねとタコ?…

人間のような人は見当たらない。

だけど、みんな、生き生きとして見えた。

そしてこの街では、ただ毎日を粗末にして、消化しているだけ。なんてしていられなさそうなワクワク感を感じられた。


「さぁ〜もお、そろっそろ〜じゃじゃじゃっ!」

「えっ?!」

「ほら、あそこに見えるエメラルドグリーンの建物があるでしょう。あそこにいくよぉ〜。華のお仲間とも会えるからねっ。」

チェリーに微笑みかけられるたびに自分の中にあるトゲのようなものが抜けていくような感覚になる。

これって妖精のスキル?的なやつなのかな?


「へー、なんかソフトクリームみたいな建物だね。私の仲間?」

「そ!これから会う仲間っていったのは、華と同じ選ばれし者達だよっ。」

「…選ばれし…。」正直、まだ自分が夢の中にいるのかとも思ってしまう。


ソフトクリームの塔に着くと、クルクルと上へ進む電動トロッコのような乗り物へ乗り、上のほうの部屋へたどり着いた。

広々とした空間にいくつもの窓からキラキラ、ひらひらと暖かなヒカリが差し込んでいる。そこには、中年太りのおっちゃん、活発そうな女子高生、筋肉まっちょ男と、小柄な眼鏡の似合う女性がいて、その側にチェリーに似た緑、青、紫、黄色の妖精と、長老が四人いた。


「みんな、やっほ〜!」

「チェリー!おかえりー。」黄色の妖精が答えた。

「よっ!」と、青の妖精。

「ごきげんよう。」と紫の妖精。

「やぁ。」と緑の妖精。

「ホ〜。これでわしも、もとどおり〜にっ!

ぴょっくらいれ〜ば〜よもーどれほれっ!」 

長老が唱えると、5人の長老がしゅーっと一人になった。

「えっ!?すごっ!分身の術的なっ?!」

「ふぉふぉ〜い。では皆そろったちゅことで〜。

これからせっつめいする。ほー。」

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