第5話 エタらないためのメンタル術


──『完結したけど伸びなかった作者の創作論』第5回


 正直に言うと、僕も何度か“エタりかけた”ことがあります。

PVが伸びず、コメントもなく、ただ更新ボタンを押すだけの日々。

その瞬間って、すごく静かなんです。

まるで、真空の中で書いているような感覚になります。


 そんな時、心の中で何度もつぶやきました。

「これ、誰か読んでるのかな……」って。

でも不思議なことに、完全にやめようとは思いませんでした。

代わりに、「どうしたら続けられるか」を考えるようになったんです。


 今日は、僕なりの“エタらないためのメンタル術”を3つ紹介します。




  ①「書く目的を“数字”から“日課”に変える」

PVが目標だと、結果が出ない日がつらくなります。

でも「とりあえず今日も書く」が目標なら、達成できます。

人間は、達成を積み重ねると安心する生き物なんです。

だから僕は、PVを見る前に「更新した自分」を褒めるようにしています。

継続のコツは、**勝ち方を自分で決めること**です。




  ②「反応がなくても“未来の読者”を信じる」

今読まれなくても、半年後や一年後に誰かが見つけてくれるかもしれません。

完結作を読んでもらえるのは、更新が止まったあとだったりします。

現在進行形で、


支援職執事は侍を護りたい。 でも、バフの副作用がちょっとアレ

https://kakuyomu.jp/works/16818622173463790163


は、読んでくれる人が増えています。

だから、僕は“まだ出会っていない読者”に向けて書いています。

この考え方に変えた瞬間、数字の重さが少し軽くなりました。




  ③「楽しめない日は“書くフリ”でもいい」

疲れてる時や気分が乗らない時、

無理に文章をひねり出そうとしても続きません。

正直、面倒くさいです。

そんな日は、ノートにアイデアを書くだけでもOK。

一行でもメモすれば、「今日も創作した」と言えるんです。

完璧を求めるより、筆を完全に止めないことが大切です。




 僕は今でも、PVが伸びない日があります。

殆ど……毎日ですが……


悪女ヴェロニカ、異世界でもマフィア無双。 〜獣王と呼ばれた女〜

https://kakuyomu.jp/works/822139837148304235


は、自分では結構面白いなとか思っているんですが……


 でも、更新を終えた夜に「今日も書けたな」と思えるだけで、

少しだけ心が穏やかになります。

それを何十回、何百回と積み重ねるうちに、

気づけば“完結”という形になっていました。


 エタらないコツは、努力や根性よりも、

「小さな成功体験を毎日積むこと」だと思います。


 次回は、そんな日々の試行錯誤の中で感じた、

“連載中の低PVをどう受け止めるか”について書いてみます。

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