第34話:杖を構えろ

「貴様らがなぜ俺に勝てないか、教えてやろうか?」


 ジンが黙っていると、スニルは勝手に語り出した。


「群れているからだ。群れて、くだらん情に縛られ、互いを庇いあう。見捨てて俺だけを狙っていればよかったものを。それが貴様らの弱さだ。他人を切り捨てる覚悟もなく、情けにすがり、その『軟弱さ』ゆえに敗北する」

「……他人なんかじゃない」

「家族だろうと恋人だろうと同じことよ。己以外は他人、どれだけ近しくなろうと人は独りだ。己のために他者を利用し、勝利を選び取らねば、『真の強者』にはなり得ない」



 スニルの言い分は正しいと思った。事実、ジンはタキと出会い親密になっていく中で、ある意味で弱くなった。この世に希望を持っていなかったときの自分は、もっとずっと強かったように思う。

 ……だが、それがなんだと言うのだ。スニルのような生き方に価値はない。

 かつての自分がそうだったように、大切なものがなにひとつない人間は貧しいだけだ。



「あわれなやつだな、スニル。あんたはそうやって、ずっとひとりで生きてきたんだろう。たしかにあんたはこの世の誰よりも強いのかもしれないが、ひとりぼっちの寂しい奴だ。そんな強さは僕はいらない」

「ふん、弱者の言い訳だな。どう思おうが、貴様は死ぬ。それが現実だ」

「……」



 この男にはなにを言っても無意味だ。今更分かりあえることもないだろう。

 今はそんなことよりも、この現状をどうする打破するか考えなければならない。奴の言うとおり、このままでは自分は死ぬ。

 援軍はやって来ない。

 もう味方はいない。

 この場にいるのは自分、ひとりだけだ。誰の力も借りず自分自身の力だけで奴を倒さなければならない。

 しかしジンにとってなによりも信じられないと思うのは、まさにその自分自身だった。



 嫉妬深く、劣等感にまみれ、みじめで情けない自分。こんな人間を頼りにできるはずもない。

 心の奥底では自分を認めていないのだ。

 だが――。

 だが、それでも。

 自分を信じることはできずとも、自分を鍛えたタキだけは、自分の身に宿る彼女の教えだけは信じられる。



 ジンは腹部の痛みに顔を歪めながら上体を起こし、笑う膝に苦労しながらなんとか立ち上がった。

 視線の先にあるのは、威圧感と“無”を宿した双眸。相対しているのはまごうことなき最強の術士。“死”そのものと正対しているのを感じた。

 恐ろしいと思う。自分の愛した人たちはこの男によって葬られた。どれだけ手を尽くしても、この男は倒れてくれない。相手が倒れるよりも先に、むしろこちらの命のほうが潰えてしまうのでは、とすら思う。



『構えなさい』


 師の声が、どこか遠くで聞こえた気がした。

 ジンがへばったとき、弱音を吐いたとき、決まってタキはこう言った。

 ――立ちなさい。

 ――構えなさい。

 そう言って教え子の限界を越えさせようといざなった。

 あの凛とした声で、もう一度自分の名を呼ばれたい。そのために、この悪鬼のような男に打ち勝ち、生き延びなければならない。



 ジンは腰を落とし、杖を構えた。顔を伏せ、目をつむる。風の音が、森の中のざわめきが耳朶を打つ。



「……すぅー……ふぅー……」


 深く息を吐き、息を吸う。

 怒り、絶望、敗北への焦燥、打ち勝ちたいという思い。己の中のあらゆる感情を息とともに吐き出し、『自己』を殺していく。感情という不純物が取り除かれていくにつれ頭の中に余白が生まれ、自身が闘争に特化していくのを感じる。熱を帯びた頭が冷水を浴びるがごとく冴えていく。



 命の危機を目の前にして、ようやく腹が座った。

 今になってジンは、『心静術』とはなんたるかを真の意味で理解した。理屈ではなく、実体験として。

 無念無想の境地。その一端に足を踏み入れていた。感情を持たない自分が現状を俯瞰している。



 静かに目を開き、思案した。この状況でどうすればスニルに打ち勝てるだろうか。

 時間はない。数瞬の間に思いついた案の中から選ばれたその方法は、あまりに無謀でお粗末なものだったが、澄み切った頭はそれしか道はないと判断した。



 ジンはどこまでも真っ黒な“無”を宿した瞳でスニルを見据えた。

 視線の先で老人が身構える。

 ジンは理力を溜め、源石へとまとめ、杖を小さく振りかぶり――そのまま術を使わないまま、駆け出した。



 相手の理術が放たれる。すさまじい早業だ。そのうえ、ひとつではない。複数。

 浴びせられる連打をジンは防ぎ、防ぎ、防ぎ続ける。前へ前へと地を蹴って、相手との距離を縮める。

 スニルが杖を振りぬいた。ジンも合わせて杖を傾けるが反応が遅れ、目と鼻の先で術と術の衝突が起こった。



「――ぐッ!」


 そのとき、衝撃波の余波がジンの中指に直撃し、思わず杖を取り落とした。指が無残にへし折れる。

 しかしそれでも杖を拾おうとはせず、歩を進めた。あくまで接近をし続ける。



 肉薄するジンを前に、スニルは後退して距離を取ろうとした。

 とはいえそれでも間に合わない。前進するこちらと、後退する相手。しかも足を負傷している状況ではなおさら間に合うはずもない。ジンはスニルの杖に向け手を伸ばした。杖さえ奪えたなら敵は非力な老人に過ぎない。



 しかし、そうはさせまい、とスニルは大きく腕を逸らして杖を逃がした。

 伸ばされた手は空を切る。スニルはにやりと笑い、杖先へ理力を集めた。


(まずいっ)


 杖を振られたら終わりだ。負ける……!

 ジンは迷わず、走り寄った勢いをそのまま利用し、頭からスニルに体当たりをかました。



「んぶっ⁉」


 ごつっと鈍い音。スニルの杖は持ち主の手を離れ、空中で弧を描いて遠くの地面にぽとりと落ちた。

 ずつきをまともに食らったスニルはどっと後ろに倒れ込む。ジンはすかさず馬乗りになり、拳を固めた。

 老人の穴の開いた頬の上から、容赦なく殴りつける。折れた中指が鋭く痛むが、歯を食いしばって耐え、さらにきつく拳を握る。


「ぐうっ……!」


 スニルは口の端から血を流しながら、自分の身を守ろうと右腕を顔の前に上げた。

 それでもかまわずに、ジンは殴り続ける。左腕一本だけで、鼻を、頬を、腕を、めちゃくちゃに殴りまくる。

 一発、二発、三発。相手も必死に抵抗してくる。腕を掴まれた。振りほどこうにも老人とは思えない力で抑え込まれている。びくともしない。

 ならばとその腕に思い切り嚙みついた。手首の血管を食いちぎる勢いで、あごに力をこめる。



「あああッ、ぐおおッ!」

「ぐおッ……ガァッ!」


 もはやどちらも獣のような声を上げながら、地面の上でもつれ合っていた。スニルはどうにかジンを突き放そうともがいているが、片腕だけではどうにもできないでいる。こちらも掴まれた腕を自由にさせたかったが、いくら強く噛みついても相手は腕を離してはくれなかった。



 次第に相手は疲れてきた。スニルは老齢だが、一方の自分は年若い。体力で勝るのはこちらだ。それを狙っての策だった。

 相手の腕を掴む力が弱まり、ジンの左腕が自由になる。振りかぶり、固く握った拳を再度叩きつけた。何度も、何度も、何度も。

 鼻を折り、黄ばんだ歯を幾本かへし折る。それでも敵は抵抗を止めない。まだ敵は生きている。動きを止めてくれない。



「ぐっ、あああああッ!」


 突然襲ってきた激痛に、ジンは思わず声を上げ、動きを止めた。

 痛みの発生源は自らの腹部だった。見れば、スニルが腹部の包帯の下に指を突っ込み、ぐりぐりと傷口を押し広げている。

 あまりの痛みに体は無意識のうちに後ろに逃れようと動いてしまった。その隙を見逃さず、スニルはジンの体を勢いよく押しのけた。



 拘束から解き放たれたスニルが地面を這いつくばり、遠くの下草に埋もれていた自らの杖を回収する。それをジンは地面の上で尻もちをつきながら目にした。

 慌てて立ち上がり、取り落とした自分の杖めがけて転がるように走り出した。スニルの理術が背後から追ってくる。防御する術はなく、軌道を読んでどうにかして避けるしかない。



 腹の傷が、折れた指が、ひどく痛んで顔を歪めるも、しかし足は止めない、止められない。

 迫りくる不可視の攻撃を直感で察知し、飛び跳ね、頭を低くし避け続ける。

あと少しで地面に転がった杖に手が届くというところで、スニルの術がジンの足先をかすめた。


「がっ!」


 盛大にすっころんで顔面から地面に着地し、頬の肉がずりずりと削れた。それでも、必死に腹ばいになり杖を掴む。



「ぐっ……はぁ……はぁ……」


 四つん這いの姿勢で荒く息を吐く。

 疲労困憊だ。屋敷に帰ってもう休みたい。そう弱音を吐く体に鞭打って立ち上がる。

 肩で息をしながら、足元に目を落とす。右足の親指と人差し指がへし折れ、真上を向いていた。これではもう走ることはおろか歩くことすら難しい。さっきの手はもう使えない。



 老人は曲がった鼻から血を垂れ流しながら、歯抜けの口で真っ赤に染まった歯をむき出しにして笑っていた。なんて凶悪な笑みだと思う一方で、ジンはこの男が自分と似ていると感じた。奇妙だが、まるで鏡を見ているかのような感覚に陥った。



 妻子を亡くし、その絶望に今も囚われている男。奪うことだけが生きがいの、哀れな男。

 もしもあの薄汚れた裏路地でタキに見つけてもらえなかったなら、自分もこうなっていたのかもしれない。あるいはこれから先、スニルのように大切なものを失ってしまったら、こうなってしまうのかもしれない。この世に絶望し、目に映るものすべてに恨みをぶつける怪物になってしまうのかも。



「……」


 この男と自分の間に、きっと違いなどなかったのだ。

 そう思うと、目の前の存在が急にちっぽけに思えてきた。


「まさか、貴様がここまでやるとはな。イェンやあの巨漢よりも楽しませてくれる」


 そう言ってスニルは笑った。巨漢、というのはおそらくサバルのことだろう。

 ジンはどこまでも冷めた目で相対する老人を見つめていた。



「スニル、あんたはもうひとりの僕だ。それが今、ようやくわかったよ」

「はっ、貴様が俺だと? 俺は貴様ほど軟弱ではない」


 薄ら笑いを浮かべ、スニルは否定する。

 ジンはかぶりを振った。


「あんたは思い違いをしてる。あんたは、苦しみを他人にぶつけているだけの弱い人間だ。本当に強い人間っていうのは、リウ・イェンのような人のことを言うんだ。気高くて優しい、ああいう人を強いって言うんだ」



 話すだけ無駄だ。ただ、これだけは言ってやりたかった。

 老人の顔からふっと笑みが消え、真顔になった。口を真横に引き締め、じっとこちらを見据えている。



「あんたは今も苦しんでいるんだろう。大切な者を奪われ、暗闇で自分を見失い、おかしくなってしまったんだろう」


 一呼吸置いて、ジンは語りかけるように言った。


「もう楽になれ、スニル」



 血走った眼がこちらを鋭くにらんだ。初めて見せる、スニルの苛立ちの表情だった。

 これまで、こちらがなにを言っても決して動じなかったこの男が、初めて反応を示した。

 しかしジンは、今さらそんなことはどうでもいいと思った。この程度で動揺し隙を見せるほどこの敵は甘くない。心を律する能力にかけてはこの老人は誰よりも熟達している。心理戦は通用しない。



 戦いの終わりが近づいているのを感じる。

 どちらが生き残るにしろ、次の撃ち合いでこの殺し合いが終わる。その予感がする。



 スニルを上回ることでしか、自分が生き残る方法はない。

 今まで幾度も“速さ”で打ち負かされていた。当然、自信などない。だがもしかすると、今の自分なら結果は違うかもしれない。感情を極限まで排した真の心静術。それを自分は体得した。

 それだけではない。このごく短い間の命のやり取りが、自分の術士としての力量を高めているのを感じる。強者の業をその目で見て、この身で食らい、己に足りないものがなんたるかを学んだ。

 今はもう、自分自身に賭けるしかない。



 木々の合間から差す赤みがかった光が、老人を淡く染め上げていた。

 遠くでカアとカラスが鳴いた。傍らの草むらから、ジー、ジーと虫の鳴き声が夜を待ちきれぬように響いてくる。日差しに温められた草木の青い香りが辺りに漂う。下生えの草が足首をくすぐる。

 体は血と汗と泥にまみれている。気を抜けば、意識が飛んでしまいそうだ。

 緊張が心臓を締めつけ、呼吸が浅く、速くなる。



「――ふっ……」


 息とともにジンの双眸から光が消え、冷たい闇だけが残る。あらゆる五感に乱される自分を遥か遠くに遠ざけて、ジンは再び“無”をまとった。

 狙うのは敵の右腕。杖ごと撃ち抜き、無力化を狙う。



 今、ジンの心にはスニルに対する殺意は存在しない。それどころか、死への恐れも、生き残りたいという思いすらもない。あるのはひたすらに冷え切った、空っぽな思考。何千、何万回と繰り返してきた動作の反復――その集大成をこの場で繰り出すということだけ。理力を繰り、杖を振る。それだけを考える。

 今この瞬間、ジンにとって目前の術士は、兄や恩人の仇でも敵ですらなく、あくまで“的”にすぎなかった。



 タキと出会い高め続けてきた己の業。イェンからタキへ、タキから自分へと伝えられたリウ家の業。その集大成をこの一振りに込める。



 ジンは祈るように杖を構えた。

 対するスニルもまた、静かに杖を構えていた。

 今までのだらんと腕を垂らすような構えとは違う、まったく別の構えだ。体の前でぴんと腕を伸ばし、前傾姿勢になり顔を突き出すようにしてこちらをにらんでいる。術を少しでも敵より早くするための、本気の構え。



 満身創痍の老人とジンは真っ向から向かい合う。

 準備は整った。

 近くの木からばさりと鳥が飛び立つ。その音を合図に、動き出す。



 明瞭な頭で神鹿ムリガナータの力を呼び起こし、理力を導いていく。完全な“無”となったジンの意識に制御された理力は、どこまでも淀みなく川の清流のように流れていた。杖と腕が一体になっていくような感覚。

 体内の理力がかつてないほどに滑らかに、杖に向かって吸い寄せられるように動いていく。邪魔するものはなにもない。

 杖に宿った理力はその先の源石へ。その途端、理力が一気に膨れ上がり、“術”となる。



 両者が杖を走らせた。

 ふたつの杖先から理術が放たれ、閃光のごとく宙を駆け抜けた。互いの術は紙一重ですれ違い、衝突することなく、向かい合う術者めがけて一直線に向かった。



 ジンに直撃する寸前、スニルの術は目前で軌道を変え、ジンの右耳を千切り取りながら、凄まじい速さで脇にすり抜けていった。

 背後の地面で理力が爆ぜる轟きを背に、ジンは前を見据えた。



 視線の先で、老人が膝をついている。先ほどまで杖が握られていた老人の右腕は、肩のあたりから千切れてなくなっていた。

 両腕を失った老人は、体の均衡を保てずに横ざまに倒れた。落ち葉が舞い上がり、血が地を赤く染める。



「なにが……いったい、なにが起きた……? この俺が……こ、こんなことが……」


 スニルは呆然と自分の体を見下ろし、つぶやいていた。

 老人を無力化した。もはや杖を握ることすら叶わない。

 今の一振りは、ジンの中で最高の一振りだった。これ以上ない。すべてを出し切った。



「スニル」


 ジンは杖を下げ、言った。


「あんたは自分より優れた者などこの世にいないと思っていたんだろう。現実は違ったな。あんたは老い衰え、そして己を見誤った」


 揺るがぬ自信こそ、この男の強みだった。だがゆえに、彼は驕ったのだ。



「違う。こんなものは、たった一度の偶然にすぎん。俺は断じて、貴様なんぞに――」

「いいや。あんたが一番わかってるはずだ。最後の一振りは僕のほうが速かった。あんたは負けたんだ」

「…………」


 スニルは大きく目を見開き、反論しようと口を開いたが、結局言葉は出ず、黙り込んだ。


「……あぁ……」


 やがて、スニルは虚ろな目をしたまま小さく声を漏らし、地面に力なく横たわった。

 ジンは片足を引きずりながら、虚空を見つめているスニルの元に歩み寄り、喉元に杖を突きつけた。



「なにか、言い残すことはあるか」


 老人が口を開くまで、しばしの間があった。

 ぎょろりとした目はなお焦点を結ばぬまま、口髭の奥からぽつりとつぶやく。


「……ありえない……どうして……」


 もはや、恨み節を言う気力すら失っていた。

 戦いの最中の鬼神のような姿からは考えられない、変わり果てた姿。まるで抜け殻になったかのようなその姿に、ジンは憐れみを覚えた。



 もしかすると、この男の心の拠り所は、理術だったのかもしれない。

 己の腕前。それだけが彼を慰めてくれていたのかもしれない。その自信を打ち砕いた。老人の心は限界を迎えてしまったのだろう。



 ジンはこの老人をいかようにもできた。拷問し生き地獄を味合わせることも、裸にして辱めることも、今の自分なら思いのままだった。

 だがしかし、自分の身に湧き上がる汚い感情を目をつむって押しとどめた。

 自分まで、墜ちる必要はない。

 終わらせよう。十一歳のあの日から始まったこの憎しみを。



 ジンは老人を冷たく見下ろし、一切の迷いなく杖を振った。

 直後、老人の首は勢いよく回転し、真後ろを向いた。そのまま、体が後ろに倒れ伏す。

 しばらく待ってみるも、ぴくりとも動かない。杖を使って体を横に倒し、生死を確認する。

 スニルの大きく見開いた目から、光が失われていた。

 死んだ……。

 あっさりとあっけなく、事切れた。

 あの怪物を、悪夢の根源を、ようやく仕留めた。



 勝ったのだ。

 リウ家と、そして兄との因縁を、ついに断ち切った。

 心に浮かぶのは、復讐を達した高揚ではなく、ただただ深い安堵だった。もう誰も死ぬことはない。もう戦わなくていい、休んでいいのだ。



 すべて、終わった。

 幾人もの顔が、記憶の底から次々と浮かび上がる。イェン、アリン、サバル、死んでいったリウ家の者たち、兄とその婚約者――。

 彼らに、もう安心して欲しいと伝えたかった。安らかに眠ってくれ、と。



 どっと疲れがやってきて後ろに倒れ込む。

 ジンはそのまま意識を手放した。

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