11月9日「こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。」標野凪
本作品は、シリーズの2巻目のようです。
1巻目、「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」から買わずに、なぜかこの2巻目だけ、本屋でぴんと来て、購入したものです。
偶然だとは思うんですが、登場人物の悩みがどれもこれも、「わたしにも」当てはまることばかり。
・作業を手早くやり過ぎて、丁寧に正確にできない事務員の話。
・もしくは、お子さんがいない夫婦の妻の日々。
・もしくは、地味な見た目にコンプレックスを感じる女性の話。
あと、細かい細かいことにはなるのですが、
実家に仕事の休みに顔を出すように言われる、とか、イラストの仕事がしたい、とか。
も、本の中に出てきますね。
まあ。よくこんなに当てはまるのねー。
そんなわけで、この間読んでいた自己啓発本よりずっと、こころの栄養素となりましたね。
お一人様専用カフェ、作中の喫茶ドードーというのは、おそらく、一種のファンタジーなお店なのでしょう。
ただ、料理小説というより、現実のお悩みがメインになるかな???
喫茶ドードーの料理も確かに美味しそうなのですが、アラサー、アラフォー向けの「お仕事小説」かな???
1巻目を読んでいないため、細かい設定はわからないながらも、日常において、ほんの少し刺さってしまったトゲを、優しく抜いてくれるいい作品でした。
わたしはおすすめします。
しかし、なんか、「今のわたしのために作られた本」なんじゃないか、というくらいの、内容と現実とのシンクロが面白いです。
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