『イケナイ童話シリーズ』〜愛と笑いのパロディ劇場〜

第6話 『花咲かじいさん（田原匠一朗ver.）』

【激論！犬とじいさんの夜明け】

ナレーション「むかしむかし、あるところに正義感とテンションの高いじいさんがおりました。」

じいさん「ねぇ君っ！　なんで犬がしゃべっちゃいけないの！？

ねぇ！そこどう思うの君！？」

犬「……わん？」

じいさん「僕はね、犬が喋るっていう“現象そのもの”に注目してるの！！」

ポチと特集“埋蔵金問題を追え！”

ポチ「ここ掘れワンワン！」

じいさん「君っ、それはつまり日本の埋蔵金のメタファーだね!?」

ナレーション「じいさん、掘る。すぐ掘る。全部掘る。」

村人「またやってるよ……」

じいさん「つまりこの村には“税金の使い道の不透明さ”があるんですよ！

ここを掘るっていうのは、国民が真実を知る第一歩なんです！！」

ー意地悪じいさん、論破されるー

意地悪じいさん「そんなのただの穴だろうが！」

じいさん「いやいやいやいや！“ただの穴”って言葉に逃げないで！

あなたね、社会問題っていうのは“見えない穴”を掘ることなんですよ！！」

（観客スタジオ拍手）

意地悪じいさん「は、はぁ!?」

じいさん「あなたのその“思考停止”がね、少子高齢化の一因なんですよ！！」

花咲か爆論！今夜もスタジオ満開！

ナレーション「そんなじいさん、灰を撒くと――」

ドカーン！

花だけでなく討論番組の照明が花火のように爆発。

じいさん「ねぇ君っ！　見てよこの光景！　これが“希望の再分配”なんですよ！！」

通行人「……え、灰ってそんな意味あるの？」

じいさん「あるんですよ！データ出してないけど感覚で言ってます！！」

ポチの会見と炎上

犬「本日の花咲き行為について、再発防止策を検討中です。」

じいさん「いやいやいやいや！“反省”って言葉ね、便利に使いすぎ！

問題は“咲いた後、誰が水をやるか”なんです！！」

（番組のようにフェードアウト）

《キャッチコピー》

「灰を撒け。社会を掘れ。議論を咲かせろ。」

―イケナイ童話シリーズ⑤『花咲かじいさん（田原匠一朗ver.）』

つづく